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じゅうさんの障害 ページ14

次の週、図書館に行っても未銅さんの姿はなく、代わりにすごい形相でにらみつけてくるお兄さんの姿があった。
俺は焦った。だって、あんなことした次の週にいないって……。完全に嫌われたとしか思えない。
そんでお兄さんに

『優斗ー。あの高尾って人、私の事急に抱きしめてきたのよ。』
『そうか、いい度胸だな。俺がぼっこぼこのぎったぎたのめっためたにしてきてやるからな』

なんつって俺は死ぬのかよ……。

「あの、未銅さんは…?」
「今日は病院だ。」

恐る恐る聞いてみると、不愛想にそう返ってきた。
真ちゃん級のツンデレだな、これは。なんて自分に言い聞かせていると、

「外に出るぞ。」

なんて言って外に連れ出された。

「お前、Aに聞いたのか。事故の事。」

突然の質問にどきりとする。いやいや、俺変な事してねーし。

「聞きました。」
「そうか。」

もうちょっとなんか言ってください、お兄さん。
じゃないと俺、心臓がもちそうにないっす。

「あいつになんかしただろ。」

ふたつ目の質問。俺はすぐに返答できなかった。
なんかしたっちゃしたけど、別にしちゃいけない訳じゃないし…。
いや、でもこのヒト結構なシスコ……妹思いっぽいし。
いやでも、言わない訳にもな……。
俺は散々まよった挙句、話すことにした。

「未銅さんを、その、」
「その?」
「抱きしめました。」

沈黙。ながーい沈黙。
俺はどうすることもできず、自動販売機で買ったコーヒーをずずっと啜った。

「お前、Aの事が好きなのか。」
「ブブッ…」

コーヒーは俺の口から吐き出された。
でもちょっとだから!そんなに吐いてないから!!

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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にゃー助(プロフ) - 夕凪葵さんの作品大好きです!いつも見てます!だから、今回の雑談の落ち着きには、少し驚きました(笑)でもなんか、『夕凪葵さんだ…』と思えました(笑) (2014年5月7日 17時) (レス) id: e493149bc6 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - やばいです!高尾君かっこいいっ!更新頑張ってください。応援してますっ (2014年4月30日 23時) (レス) id: d7d9fa8f30 (このIDを非表示/違反報告)
イリス(プロフ) - 夕凪葵さん» あたしも影山好きです(*´∀`)ストーリーもいいですもんね( ´艸`)弱ペダもTOHOanimationなのでお話の雰囲気が似ているし、ストーリー重視なら見ているうちに引き込まれていきますよ(*゜д゜*)あたしも最初はなんとなく見ている感じでしたし( ̄∇ ̄) (2014年4月29日 10時) (レス) id: 188bada48d (このIDを非表示/違反報告)
snow-rabbit(プロフ) - Twitterに書かせて貰いました!! (2014年4月28日 19時) (レス) id: 84b2ac84db (このIDを非表示/違反報告)
夕凪葵(プロフ) - イリスさん» ありがとうございますです。ハイキュー、ツッキーと影山が好きです。弧爪くんもかっこいいですよねー!弱ペダは絵がどうもダメで見てないんですが、みんなカッコいいみたいですね(*ノωノ) (2014年4月28日 19時) (レス) id: 9ee3e9c412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪葵 | 作成日時:2014年4月16日 19時

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