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#9 ページ10

桜「ちょっといい?」


入学式が終わった後、結構難しい授業を受けて、ようやく昼休みが来た。


96ちゃんと天月とは一緒に昼を食べると約束してたので、2人のいる中庭に向かおうとしていた。



弁当を持って席を立ったときに、何故か桜が私に話しかけてきた。


いつも男子に見せるような、可愛い笑顔で私を見る桜。


「…何?今から予定あるんだけど」


桜「すぐ終わるからっ!お願い、お姉ちゃん!」


なんか、志麻とセンラがこっちを見ている…というか桜を見てたら、私達が会話してることに気が付いたのだろう。


睨んでくるし。怖い。


「ごめん、今日は96ちゃん、天月と約束してるから」


家で聞くから、と言いかけた。


なんだけど、私の腕を掴んだ志麻の手のせいで、言おうとしていた言葉を呑み込んだ。


志「ねぇ、あんたさ。さっきから聞いてたんだけど」


急に何…


「…盗み聞き?気持ち悪い…」


志「は!?」


きっと桜に冷たくするな、とか言うんだろ。


どうせ嫌われるんだったら言い返そうと思って、気持ち悪いって言ってみたら結構ダメージを負ったみたいだ。


『世界中の女は絶対、俺が話し掛けたら嬉しいんだ!』、とか思ってそー。


自分に酔ってる感が…


天月とは正反対…


セ「何言うとるの?偶然聞こえただけやし」


あ…センラもいたんだ。


セ「姉のくせに最低やね。妹くらい大切にすればいいんとちゃいます?」


へー。最低とか言っちゃうんだ。


ひどいね。




本気で泣くよ?(心が豆腐で出来てる奴)


「センラは私達の何を知ってるの?初めましてだよね?」


セ「そうだけど、何?」


「これは私達の事だし、部外者が口を挟むのは良くないと思うんだけど…」


てかこんな小さな問題に喧嘩腰で入ってくるとか、お子様?


志「…だって桜ちゃん、可哀想じゃん。大好きな姉に用事断られて」


そんなこと、言われても…


「私の気持ちも考えてくれませんか」


志「無理」


…話、通じないなぁ。


無視して中庭行こっかな。


そう思って歩き出すと、ものすごい力で腕を握られた。


「…桜?」


そんなに力強かったの?


怖いよ。


桜「志麻くんとぉ、センラくんが言ってたみたいにぃ、私の言うことも聞いてよ〜」


目が笑ってないよ、桜…


仕方ない、行くか…。


96ちゃんや天月には申し訳ないけど。


「仕方ない。その代わりすぐ終わらせてね」


桜「…うん」

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設定タグ:歌い手 , モテモテな妹と、ドライな姉!! , 初期   
作品ジャンル:恋愛
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いつから俺を、人間と錯覚していた、、? - 好き!←突然の告白。尊い、、 (2022年9月21日 22時) (レス) @page44 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
舞さぁぁん? - うん、神☆ (2022年2月13日 12時) (レス) @page50 id: 07fc342f67 (このIDを非表示/違反報告)
陰里(プロフ) - ん"ん"ん"ん"ん"志麻セン尊い (2021年7月17日 15時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな@めいふぁみ - Gero先生ー!なんか久しぶりだなぁ← (2021年7月17日 0時) (レス) id: 90fb24ada6 (このIDを非表示/違反報告)
陰里(プロフ) - 志麻くん頑張れ!桜ちゃんかわよ。推す (2021年7月16日 22時) (レス) id: 4fea662fb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あず | 作成日時:2021年5月8日 15時

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