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231.帰りを待ちわびて ページ31

杏寿郎さんが任務へと出かけた夜のこと。


 私は縁側に腰をかけ、


 庭に遊びに来ていた野良猫と戯れていた。



「可愛いね。君はどこから来たの?」


「にゃーん」


 猫は私の足元に擦り寄る。


「ふふっ。足元くすぐったいよ。」



「Aさん?こちらにいらしたのですね。」


「千寿郎くん!」


「湯浴みを終えた後でしょう?


 もう冷えますから中に入りましょう。」


 千寿郎くんは私に手を差し伸べた。


 こういうところ、本当に杏寿郎さんに似てる。



「そうだね。」


 私は自室に戻ると、褥に横たわり、瞳を閉じた。



 杏寿郎さん、今日は帰ってくるのだろうか。



 ここのところ、任務も大変なようだし…



 帰ってきたら美味しいご飯を作って一緒に食べよう。



 何を作ろうかな…




 そんなことを考えているうちに




 私は眠りについてしまった。





 次の日の朝、目を覚ましてすぐに玄関を確認する。



 杏寿郎さん、戻られなかったんだ。



 私は郵便受けから新聞を取り出すと


 その見出しに吸い込まれるように新聞を広げた。



「無限列車…運行再開…?」



 どうやら今日から


 また無限列車の運行が再開するらしい。



 出かける前、この無限列車も鬼が関係していると


 杏寿郎さんは言っていた。






 きっと、杏寿郎さんも



 この列車に乗られるのね。

232.無限列車へ→←230.炎柱



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - sayaさん» sayaさん、ご感想をありがとうございます!一気読み嬉しいです〜!勿体無いお言葉まで…感謝の気持ちでいっぱいです。。ぜひ、他の作品でもお待ちしておりますね!最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 (10月20日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - はじめまして!キュンキュンしたり、切なくなったり、ホワホワしたり、で一気読みしてしまいました。とまりませんでした。このお話と出会えてよかったです。他の作品もこれから読まさせて頂きます!! (10月19日 23時) (レス) id: 7154e48ffe (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - もにょさん» もにょさん、最後までお読みいただき、そしてコメントをしてくださり、ありがとうございます!最高な作品だなんて…幸甚の至りです!またいつでもお越しくださいね。 (2023年5月6日 8時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
もにょ - ハンカチがびっしゃびしゃになる程泣きました。甘く切なく幸せな夢をありがとうございました。最高な作品に出会えて幸せです。長編お疲れ様でした! (2023年5月6日 4時) (レス) @page48 id: c62f6d1e54 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 桜月夜さん» 桜月夜さん、感想ありがとうございます!感動してくださるなんて光栄です!素敵なお言葉までありがとうございます(*˙˘˙*) (2021年11月19日 17時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年11月5日 19時

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