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百五話 相棒なる者 ページ26

「いやテメェ大概にしろよォ!!いいから手当てすんぞォ!話は後だクソがァ!!」



ズルズルと引き摺りたかったが、血がつくために担いで中へと放り込む。




_____嗚呼、本当に面倒だァと。




立場的に兄だというのに、弟のように世話焼きしたくなる。



ボスっと手荒に投げ込まれた一室で、萩はほんの数刻前の出来事に意識を逸らした。





_______________

__________

_____









_____見つけた




第一声はそれであった。




だが言動は一致しない人間である萩は、言葉はそれとして行動は殺伐とした、斬り落としである。



"並行空間"を沿って移動する"空間転移"は、空間を断絶しない限り対象の転移を妨げる事は出来ない。





また、空間を斬る、という荒技的な芸当は素人がやろうとしてやれるものでは無いため、転移されたら大人しく現れるのを待つしかないのである。





_____が、萩はそれが出来る輩だ。
無機物、有機物を問わずして全てを斬るリナルド。





焔萩…………ディバルト・フォン・ルーカディアの持つリナルドは、鎌であった。




それを大きくスイングして、空間を斬る。




それで、空間を跳躍していたAを引き摺り出した。
_____要は、そういう事である。





ディバルトは、Aを殺そうとして空間転移を断絶し、並行空間から引き摺り出した。




ディバルトとしては、空間を斬るスイングでAの頸もろとも斬ろうとしたが、間一髪のところで躱されたので、少しイラッときたが。





「な、お前ディル!?何で此処に_____」





バッと距離をとって目を白黒とさせる相棒に、ディル。





「うっせぇ!!この俺様を置いて新世界でニューゲームたぁいい度胸じゃねぇか!!」




「はぁ!?何をどうしたらそうなんだよこのバカが!!」




ブォン、と鎌をスイングしてディルは吠えた。




何を隠そう、ディルはわがままという具現化でもある。





気に入ったやつが取られるのが死ぬほど嫌なのである。






だからこそ、理屈の通らない筋が多いのだが、彼は強行突破する。








_____それが、Aを困らせる相棒の素顔であった。

百六話 初見殺しの代名詞なる者→←百四話 二度殺した者



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設定タグ:鬼滅の刃 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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極暇人(プロフ) - いえいさん» コメントありがとうございます!天才だなんて恐れ多い……!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2020年2月1日 6時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
いえい - やっぱめちゃくちゃ面白いです!主さん天才!(^o^)更新頑張って下さい! (2020年1月31日 20時) (レス) id: 482fd09204 (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 雨鷽さん» コメントありがとうございます!応援コメントは糧になりますので、本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月22日 18時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - とても面白かったです!新しく更新されていたところを毎日見てますwこれからも更新頑張ってください! (2020年1月22日 18時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 大木さん» コメントありがとうございます!よくよく考えればそうですね、すいません……訂正しておきます。これからも宜しくお願いします! (2020年1月17日 13時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:極暇人 | 作成日時:2020年1月14日 20時

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