百四話 二度殺した者 ページ25
「おい萩ィ。テメェどこ行ってやがったァ」
_____不死川は、オコだった。
それはもう、血管が浮き出るほど、オコであった。
激おこぷんぷん丸のヤム着火ファイアであった。
「あ゛？…………別に何処も行ってねぇよ」
「嘘つけェ！なら何で血だらけなんだよテメェはよォ！！」
縁側に座る、焔萩に、不死川は怒鳴った。
夜だろうが関係ない、と叫んだ。
「見つけたんだよ、
だが、いつもなら突っかかる萩がシンミリと縁側から外を眺めるだけで、そう言ったので。
不死川は狐につままれたように。
「……そ、そりゃおめでてェなァ。だったら何で血だらけなんだよォ」
ひく、とひきつりながら、拳を握りながら不死川。
だが、帰ってきた言葉に、フリーズした。
「殺したから」
「…………………あ？」
「殺した。二回くらい、アイツ殺した」
「………は？はァ？はァァアッ！？？」
いや、殺した？え？なんでサラッと言ったの？と。
つか殺したのに二回って何？お前一体何したの？と言いたかったが。
「お、おま、おまえ………なに、なにやらかし………ッ！？」
ワナワナと震えるだけで、言葉が上手く出てこなかった。
だがそんな不死川を置いて、萩は、すん、と。
「……俺様、アイツに嫌われたかも知れねぇ」
「いや殺したら嫌われるだろォ！？」
いや殺したなら生きてる筈ないんだが、と。
不死川は残った理性がそう囁いたが、けれども少しだけ待てと。
殺す殺さない抜きにして、萩が血だらけなのはまさか殺した相棒の………？
そう思い、口を開こうとした時に。
………彼の座る縁側が、赤くなっているのに気がついた。
「テメェ怪我してんじゃねェかァ！」
ガッと肩を掴んで、此方を向かせると。
_____頬から、腕から、足から血を流している萩の死んだ目が不死川を射抜いた。
「俺様、怪我の治り遅いってのに、あの野郎………絶対殺す。頸跳ねる」
_____いや、絶対殺すってお前馬鹿かよと。
1人の人に殺すという行動を何度もする事がおかしいが、それよりも殺したから嫌われたかも、とションボリしていたのは何処の誰だと。
いや嫌われたかも知れないとほざいた口で何言ってんだ。
真逆の事を数秒後に口走る彼は本当に馬鹿だと思う。
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極暇人(プロフ) - いえいさん» コメントありがとうございます！天才だなんて恐れ多い……！とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月1日 6時) (
レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
いえい - やっぱめちゃくちゃ面白いです！主さん天才！(^o^)更新頑張って下さい！ (2020年1月31日 20時) (レス) id: 482fd09204 (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 雨鷽さん» コメントありがとうございます！応援コメントは糧になりますので、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - とても面白かったです！新しく更新されていたところを毎日見てますwこれからも更新頑張ってください！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 大木さん» コメントありがとうございます！よくよく考えればそうですね、すいません……訂正しておきます。これからも宜しくお願いします！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：極暇人 | 作成日時：2020年1月14日 20時
