九十話 最終選抜の説明を受ける者 ページ11
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道中に鬼二体と遭遇したが、なんとか水の呼吸を使い乗り切り、今に至る。
Aとは始まった途端に離れ離れになってしまい、今も消息は不明。
だが、炭治郎はあのAが早々に死ぬわけが。
否、死ぬ事など"断じてない"と信じて、彼を待たず駆けていた。
__________時は、最終選抜の会場で空から落ちたあの時まで遡る。
炭治郎とAは、周りからドン引かれる登場をした後に最終選抜の説明を受けていた。
小さなおかっぱ頭の女の子二人、小柄でありながら日本人形のように整った顔立ちの二人は、淡々と説明した。
"藤襲山には、鬼殺隊の隊士が生け捕りにした鬼がいます。藤の花が咲き乱れている為ここより下に、外に鬼が出ることはありません"
"今から皆様には、これより先。藤が咲いていないこの山から七日間を生き延びて貰います。そして、無事に生き延びる事を合格条件と致します"
"それでは、いってらっしゃいませ"
何の脈絡もなく最終選抜の説明が終わり、Aは拍子抜けした、と一番先に山へと入っていった。
空髪で碧眼という目立つ容姿に加え、高身長で顔も良い。
しかも、彼が着ていたのは彼の服。
つまり、軍服を模したマント付きの白の礼服である。
目立たないわけがなく、置いていかれた炭治郎は、隊士の会話で幾度と彼の話を聞いた。
"あんなふざけた奴が一番先に喰われる"
"どうせ犬死になるだけだろ"
鬼の強さ、怖さを真の意味で理解していないのだろうか、と炭治郎は疑問にも思ったが、その時に。
_____過信ってのが人間の厄介なところだ。人はいつも己が一番だとこじ付ける。
それが一番やっちゃいけねぇ事だと知っているが、だが人は無意識に過信して相手を見下す。
だから、炭治郎。お前だけは過信してくれるなよ。絶対に死ぬな_____
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極暇人(プロフ) - いえいさん» コメントありがとうございます！天才だなんて恐れ多い……！とても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年2月1日 6時) (
レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
いえい - やっぱめちゃくちゃ面白いです！主さん天才！(^o^)更新頑張って下さい！ (2020年1月31日 20時) (レス) id: 482fd09204 (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 雨鷽さん» コメントありがとうございます！応援コメントは糧になりますので、本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - とても面白かったです！新しく更新されていたところを毎日見てますwこれからも更新頑張ってください！ (2020年1月22日 18時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
極暇人(プロフ) - 大木さん» コメントありがとうございます！よくよく考えればそうですね、すいません……訂正しておきます。これからも宜しくお願いします！ (2020年1月17日 13時) (レス) id: d0beec2789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：極暇人 | 作成日時：2020年1月14日 20時
