56話 ページ19
坂田「Aちゃん、お腹触ってもいい?」
『いいよ、この辺かな』
坂田「わ、動いとる!うらさん!赤ちゃん動いとる!」
うらた「歌奈って呼んでやれよ。ほら、志麻くんとセンラも」
2人も私のお腹に手を当てて、少しくすぐったそうに笑った。
『歌奈、パパのお友達だよ』
志麻「志麻でーす」
センラ「センラやでー、歌奈ちゃん元気ー?」
志麻「あ、動いた。自分の名前分かるんやね」
この時期の赤ちゃんの状態を説明してあげると、皆すごく感心していた。
今のうちにたくさん呼んであげたいし、産まれてからも沢山の愛情を注いであげたい。
うらた「ほら、坂田も声かけてやれよ」
坂田「えっと、か、歌奈ちゃん?」
『自己紹介もしてあげなよ』
坂田「坂田です………………?」
名前を呼ぶのも自己紹介するのも疑問系だったけど、まぁいいや。
志麻「さっき来る途中でお菓子買ってきたんやけど食べる?」
『いいの?ありがとう』
うらた「じゃあ俺お茶淹れてくる」
坂田「俺も手伝う〜!」
お茶を淹れに立ったわっくんにさかたんが着いていった。仲良いなぁ。
センラ「Aさん、さっきうらたんも言ってたけどAさんは1人じゃないで。………痛い思いして産むのはAさんやけどな。でも、心がしんどいときは回りにいる人間に頼った方がええよ」
志麻「そうそう、俺たち男に言えないことは親に言えば良いしAのことを応援してくれる子もおるんやから。な?」
『………ほんとはね、ちゃんと良いお母さんになれるか心配なの』
さかたんも不安になるのは当たり前って言ってたけど、いざ自分がその立場になったらすごく不安ってはじめて気がついた。一人っ子だったし、お母さんもそうだったのかな。
志麻「ま、甘いもの食って心配事パーって飛ばしたらええんちゃう?」
うらた「最後の方聞こえたけど、Aはすぐ溜め込んで泣くんだからそうなる前にちゃんと相談すること。分かった?」
『………うん』
………………何か少し恥ずかしい。
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ちょこ - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (2022年6月6日 14時) (レス) @page26 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
HIIRO - P.sタイトルは【将来の有名イラストレーターが俺の彼女になるまで。】みたいな感じはどうでしょう?(何だこれ?とか気に入られなかった場合は削除しちゃってください!) 長文失礼しました。 (2021年1月8日 23時) (レス) id: d17e3492eb (このIDを非表示/違反報告)
HIIRO - すっごい面白いです!文章の書き方の感じとかが好きです!(特にTwitter上とか)これからも作者様のペースで更新頑張ってください!(おま誰) (2021年1月8日 23時) (レス) id: d17e3492eb (このIDを非表示/違反報告)
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