想って17 ページ17
「…何それ。付き合ってないよ。
ただの友達」
「そういう噂が流れてたから」
これは、本当。
どこからか、そんな噂が流れていた。
"じゃあ、なんでキスしてたの?"
"なんで抱き合ってたの?"
聞きたいけど
聞けない。
怖い。
「そういう高尾は。佐藤さんと付き合ってるんでしょ?」
「まぁそうだけど…」
歯切れの悪い返事になってしまった。
当たり前だ。
俺の、おそらくはただの勘違いだったから。
それに勝手に妬いて、佐藤と付き合い始めたのは
紛れもない自分だ。
でも
「ていうか、何で苗字呼びなわけ?」
ゆういつの、"特別"
声、きつくなってないだろうか。
心配だった。
「彼女いるんだったら、彼女以外から名前呼びとか
迷惑でしょ。」
「じゃあさ、俺もお前の事苗字で呼ぶわ」
「え…?」
「だって、そうだろ?
お前の理屈だったら」
何言ってんだよ
何勝手に怒って、自分から手放そうとしてんだよ。
冷静になろうとはしたけど
何故かむしょうに苛立って
「帰るわ。
じゃあな、斉藤」
後ろから、またしゃくりあげる声が微かに聞こえて来ていたのに
家に戻った。
「俺、
最低だ」
【苗字。】
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕(プロフ) - 花月水蓮さん» ありがとうございます!新作、頑張って作りますね! (2015年1月13日 8時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 恋歌@雲雀ファンクラブ会長さん» ありがとうございます!新作、頑張ります! (2015年1月13日 8時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
花月水蓮(プロフ) - 完結おめでとうございます!!夢主視点も見ましたが、どちらもとても良かったです!新作待ってます!! (2015年1月12日 20時) (レス) id: 4839589749 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌@雲雀ファンクラブ会長(プロフ) - 夢主視点でも言いましたが、完結おめでとうございます(*>∀<*)新作期待してます! (2015年1月12日 18時) (レス) id: f6c9f1995a (このIDを非表示/違反報告)
ヴァルス - おう! (2015年1月9日 19時) (レス) id: e57fce6c30 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:裕 | 作成日時:2015年1月8日 15時