夜空を眺める、君を想う。【高尾和成】

想って１１ ページ11

その後Aは黛と一緒に戻ってきて、一安心。

でも、話しかける自信なんてものは無くて
他のやつと話していたわけだけど…

正直、めっちゃ心配。

服は濡れてるし、顔色もあんまり良くないし






でも、授業は普通に受けてたし大丈夫なのか。


ということで、いつも通り部活に向かう。

佐藤とは一緒に帰る約束(また一方的に)をして。



…今日、自主練できないじゃん。


少しため息を吐いた。

てか今日ぜったい宮地さんに怒られるでしょ。

体育館に着くと、案の定宮地さんは怒ってた。

「バスケより彼女ってかぁ？
轢くぞ！木村の軽トラで」

「…勘弁してくださいよぉ〜」





昨日よりは




上手く笑えているだろうか。



…笑えてるといい。





こんな弱い姿


見せるわけにはいかなくて







無理なんて


無理なんて



してねえよ。




自分に、ひたすら言い聞かせて

結局笑いで全てを誤魔化す。




＿＿＿＿＿つくづく


俺は弱ぇな。




【無理。】

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