猫かぶり６３ ページ8
「A、別れようか」
「…うん」
「じゃあ、今日はそれだけ。」
今、目の前で起こっている出来事を
まるで違う次元の出来事を見ているように感じた。
「またね、"赤司君"」
気が付けば、そういって立ち上がっていた。
コロン
ドアを開けると僅かに鳴るベルを後ろに聞きながら
店を出る。
空からはらりと落ちてくる透明な雪の結晶。
冷たい風が吹いて、一瞬歩き出すのを躊躇した。
その時
「A？」
私に声をかけてきたのは、和成だった。
「何かあったのかよ？だいじょーぶ？」
軽い口調で言うけど、目はかなりマジで
辛うじて頷いた。
こういう時、和成に逆らうと怖い。
今の状況だったら、本当のことを言っても怒りそうだけど。
「何があったんだよ」
一瞬、話してしまいそうになる。
でも＿＿＿＿＿＿＿＿
「…やっぱり何でもないよ。
寒いから先に帰るね。またね、和成」
そう言って走り出す。
「え？ちょ、おい、A！？」
この事は、全部私が原因だから。
和成の優しさに溺れるわけには
いかないんだ。
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裕(プロフ) - 春さん» コメント有難う御座います！今、赤司君メインの小説をかいているので、是非そちらも見に来て下さるとうれしいです！ (2015年12月27日 11時) (
レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - うま！！ (2015年12月26日 23時) (レス) id: 2227909361 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - ホットケーキ♪さん» コメント有難うございます！これからも頑張ります！！ (2015年10月10日 17時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ホットケーキ♪ - この作品を見て泣いちゃいました！(ω)ずっと伝えられない気持ちを言うってすごくいいと思いました。これからも頑張ってください!応援しています！ (2015年9月27日 11時) (レス) id: 8d5a6959fd (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - 白猫さん» そんで、プレゼントの中の手紙を夢主が読んで…というのが一番最初に考えたストーリーだったんですけど、結局泣く泣くカットです… 機会があれば、クリスマスパーティー、書こうと思います。 (2015年2月17日 20時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕 | 作成日時：2014年12月23日 14時
