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猫かぶり66 赤司side ページ12

俺と別れることで、彼女が幸せになれれば、それでいいんだ。

「またね、"赤司君"」

店を早々に出ていく彼女を見ながら
これでよかったんだ。

そう自分に言い聞かせる。

その時_____

店の外で、真ん中分けの黒髪の男とAが
何か言い合っていた。

トラブルか、と立ち上がった時
胸ポケットから、何かが落ちた。

そこで俺は、Aにあるモノを渡し忘れていたことに気が付いた。

すぐに店を出て、Aを探すが
そこにいたのは黒髪の彼だけで、彼女の姿は見つけられない。

「もしかして、Aを探してるんですか?」

そう声をかけてきた黒髪くん。

「ああ、そうだが」

話しを聞くと、彼はAの幼馴染らしい。

何があったのか聞いてきて
遊園地の後半Aと一緒にまわったのが彼だと聞いたら
つい話してしまった。

名前は、高尾というらしい。

「すまないが、Aの忘れ物を届けてもらえないか?」

俺は家を知らないから

そう付け足して、渡したのは箱に入ったペンダントだ。

本当は、家くらい知っている。

でも、今俺が行っても傷つかせるだけだろう。

このペンダントは、一週間後に二人で迎えるはずだったクリスマスのプレゼント。

一応、手紙も入れてあって
俺の気持ちも書いた。

これが、最初で最後のプレゼント。

「あー分かりました。じゃあ渡しときますね。
じゃあ」

そう言って駆けていく彼を

少し羨ましいと思ってしまった。

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(プロフ) - 春さん» コメント有難う御座います!今、赤司君メインの小説をかいているので、是非そちらも見に来て下さるとうれしいです! (2015年12月27日 11時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - うま!! (2015年12月26日 23時) (レス) id: 2227909361 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ホットケーキ♪さん» コメント有難うございます!これからも頑張ります!! (2015年10月10日 17時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ホットケーキ♪ - この作品を見て泣いちゃいました!(ω)ずっと伝えられない気持ちを言うってすごくいいと思いました。これからも頑張ってください!応援しています! (2015年9月27日 11時) (レス) id: 8d5a6959fd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白猫さん» そんで、プレゼントの中の手紙を夢主が読んで…というのが一番最初に考えたストーリーだったんですけど、結局泣く泣くカットです…   機会があれば、クリスマスパーティー、書こうと思います。 (2015年2月17日 20時) (レス) id: dd34a07aa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年12月23日 14時

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