よろしい、ならば共闘だ(笑)【鬼滅の刃】

佰捌拾玖 ページ23

恵誇「そんなこといいなすんな」

夕弥「好かねえことを言うようになりんしたね！まさか…けちなこと考えて」

恵誇「はっ！野暮な客を追っ払って何が悪うござんす？」

夕弥「考え直しておくんなんし！」




おいおい
朝っぱらから何喧嘩してんすか姐さん方

原因は恵誇姐さんらしく
夕弥姐さん(炭治郎のことを良く気にかけてくれていた遊女)がなんか怒ってる




「姐さん方、」

恵誇「わっちは一度決めたことは死んでも曲げない女でありんす、おさればれ、A おいで」


夕弥姐さんは苦い顔をしながらどこかに行った

「恵誇姐さん、夕弥姐さんは」

恵誇「アンタが気にする事じゃござりんせん、今日は稽古をいたしんす、芸者さんの所に言って来なんし ……アンタは留袖新造なんかしないで芸極めて太鼓新造でもしな」

「姐さん？」

恵誇「わっちみたいな田舎者は道は少なかったけどね、アンタにはまだ道がある」




田舎者？
だから廓言葉なんか話すのか…
滅多にもういないもんな
鯉夏花魁でさえほぼ標準語だし
大正じゃ遊女でも廓言葉なんかあんまり話さないだろうし、恵誇姐さんと夕弥姐さんは従姉妹だもんね…

従姉妹二人とも同じ店に売られるとか可哀想
信じらんねぇな
借金返せないから家族売るとかどんな頭してんだよ無理




そんなこと考えてもどうしようもないのでとりあえず言われた通りに芸者さんのいる所に禿ちゃん達と向かう準備をする


昨日と同じように着替え三味線を布で包み
禿ちゃん二人と外に出る









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大正コソコソ噂話


「ちなみに廓言葉は地方から売られてきた遊女の訛り言葉を正す為にあるんだとよ、俺は派手で嫌いじゃねぇが遊郭編では廓言葉を使う遊女があまりいなかったな！大正では廓言葉も薄れていたらしいし仕方ねぇか」

「自惚れが強い人を『塩次郎』と呼んだりしていたらしいですね、嫌いな人に使ってみたりするのもいいかもしれません」

「派手に怖えな」

「でも相手に気付かれないように嫌味などを言いたい場合は京都の言葉を借りるといいですよ、例えば『いい時計付けてますね』これは話が長ぇよって意味です」

「それなら俺も聞いたことがある『変わった匂いを付けてるな』はその匂いが嫌いという意味やくせぇよって意味になるらしい！」

「また京都の方の『月がキレイですね』は遠回しに顔はブサイクですねって言ってるそうです」

「まあこれは派手な偏見だからあんまり気にすんな！ちなみに作者は京都出身だ！」

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