嘘つき達の傍観者

鋏の切れ味 ページ29

A「お師さん！ちょっとなずなくん借りるね☆」

宗「…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」


あ、今お取り込み中でしたか←

みか「どこいくん？」

A「屋上☆すぐ戻るからお師さん気づいたら言っといて〜」

みか「おん？」

A「よし！なずなくん行くよ！」

なず「！？」



バタンッ…




，








，








，









，








，









ガチャッ


A「うぉー！！広っ！？」

なず「…？」

A「あ、ここなら声出しても平気じゃない？」

なず「！！」

A「なずなくんとちゃんと話したいし☆」

なず「ぅん…」

A「ねぇ…なずなくん、なずなくんは歌いたい？」

なず「…歌いたぃ」

A「やっぱ声変わりでお師さんになんか言われてるの？」

なず「うん…」

A「そっかー…じゃあ、僕が歌うから聞いて！」

なず「え、」

A「いつの日か見た星を〜♪
僕達はまだ覚えてる〜♪
夜空に煌めく星には〜♪
決して届かないけれど〜♪
その星を眺める事はできる〜♪
煌めく夜空を眺め〜♪
星になれない僕らは歌おう〜♪ 」

なず「…」

A「えへへっ！まだここまでしか完成してないけど、いつかこの歌を大好きな人達と歌って踊るのが夢なんだ！」

なず「歌、うまいんら」

A「あ、噛んだ」

なず「うるしゃい」

A「やばい可愛い」

なず「…」

A「すみません」

なず「…俺は」

A「…？」

なず「俺はお師さんのユニットを抜けるつもりなんだ」

A「ほう、」

なず「でも、まだ迷ってる…」

A「…そっか」

なず「お師さんには感謝もしてる…みかちんにも…」

A「大丈夫、どんな結果でも僕は見届けるよ」

なず「…ありがとう」

A「よし！帰ろうか！お師さん心配するし☆」

なず「うん」

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