妹に巻き込まれました。【新旧生徒会長】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:45,235 hit

職員室にて② ページ6

私「神代無月です。
　これからお世話になります。」

佐「神代の御嬢さんだったのか。
　流石、しっかり者だな。」

椚「ちょっと、失礼ですよ、貴方。」

椚「おっと、悪いな。つい」

私「ふふ、いえ御気になさらず。
　ですが、先生。
　私は神代家末端の者ではありますが、
　まだまだ力不足の未熟者で、
　教えていただく事が沢山あるのです。
　あまり家の事は気にせずに接して頂けると
　嬉しく思います。」

そう言って笑うと、何故か目の前の二人は顔を見合わせた。

どうしたんだろう、私何かした？

初日早々に？？やばいな、やばいな。

私「先生……？」

とか思ってたら、佐賀美先生が頭を撫でてきたんですけどー！？！？

隣で椚先生が止めてくれると思いきや、生温かい目で見てくる、だと？？

待って待って、何この状況？？

佐「大丈夫、大丈夫。
　此処は色々規格外が多いからな。
　そう構える必要もないさ。
　ま、何かあったら保健室に来いよ？」

佐賀美先生は、最後ポンポンと撫でたあと、手をひらひら振って職員室を出ていった。

祖父母以外に撫でられたの久しぶりかも…

……変な人だなぁ。

椚「すみません、あの人馴れ馴れしくて。
　ですが、あの人の言うとおり、無理は禁物ですよ。
　ただでさえ三年生は大変だというのに、
　プロデューサーはもっと大変ですから。
　それこそ、構える暇すらないほどに。」

私「そう、ですか。……一安心です。
　精一杯頑張らせていただきます。」

殆ど仏頂面だった椚先生の顔が和らいだ。

…”先生”って凄いなぁ。

どんなに若くても、どんなに頼りなさそうな見かけでも、言葉や表情に教え導いてくれそうな安心感っていうか、包容力がある気がする。

例えば私の祖父母みたいな、人間的に安心してしまう感じ。

あ、お気づきのとおり、私はおじいちゃんおばあちゃん子です。

祖父母loverです、はい。

椚「貴女のクラスは、3-Aです。
　案内するので、ついて来て下さい。」

そうこうして、予鈴が鳴った。

次は、ホームルームの時間らしい。