妹に巻き込まれました。【新旧生徒会長】 (ページ20)

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軽音部室にて。① ページ20

昼に三毛縞君に言われたのを思い出して、次に向かったのは軽音部室だ。

あー、天祥院君との会話、すっっごく疲れた…

無駄に神経使ったから、もう帰ってしまいたいのだけれどもね。

凝り固まっていたあちこちを伸ばしながら、薄暗い廊下を通り、防音性のある重い扉を開く。

私「し、失礼しまーす…」

返答が無いので恐る恐る覗くと、軽音部らしくギターケースやドラムが置いてある中に、一際目立つ大きな棺桶が鎮座していた。

黒いフォルムに、銀の十字架。

正しく、棺桶。

いやいや、なんでだよ。

というか、人が見当たらないのだけれど、まさか、この中に入ってるとかないよね？

ないよね？ね？ね？

グルグルと目だけで周りを見ると、部屋に差し込む光も少なく、証明もついていない為、全体的に暗くて不気味さを助長させていることがわかる。

そして、人が居そうなところは、目の前の棺桶のみ…

どうしようか(白目)

立ち竦んでいると、今度はバーン！と背後で勢いよく扉が開いた。

怖い怖い怖い、もうやだ。

大きな古い神社に住んでても、ホラーはダメなんですよ私。

帰りたい、無理むりムリ。

それなのに、恐怖に震える私に構わず、足音は近付いてくる。

そして、ガシッと肩を掴まれて…

私「っっっっ！？！？！？」

仰け反る私の顔を覗き込んできたのは、

？「……あぁん？誰だ、てめぇ？」

銀髪のヤンキーでした。