久々の�� ページ42
深「あー、さいあく、だ......」
零も凛月も、それぞれ歩き始めている。
過去を大切に抱き抱えながらも、時にぶつかり合って剥き出しになる傷をどうにか優しく包みなおして、それでも未来へと向かっている。それを間近で見守れることが、とても嬉しい。
でもたまに、私だけが、未だにあの鬱屈とした過去を引きずっているような孤独感が押し寄せてくることがある。
アイドル科ですらない上、あの暗黒の時代の当事者でもないのに、一人でベッドに丸まっていたあの頃のことをどうしても忘れられない。
実際には孤独ではないから、独りよがりな思い込みなのはわかっているけれど、それでもまだ私は進めていないんじゃないかって思ってしまうのだ。
ああ、嫌だ、やだ。
ネガティブなんてらしくもない。
あの二人が帰ってくる前に、いつもの私を取り戻そう。私には、二人がいるもの。独りになるなんてことは、絶対にない。
有り得ない。
大丈夫だ、大丈夫だぞ、私。
嘆いてばかりじゃいられない。
今日はちょっと落ち込んでるだけ。それだけ。
まだ取り戻せる。
嗚呼、早く帰ってこないかなぁ…
＊＊＊
？「すみませーん、衣更ですけど、凛月いますかー？」
家のインターホンが鳴らされたのは、深月が意識を落としてから直ぐのことだった。
終わり
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ウグイス(プロフ) - ナツさん» ありがとうございますっ！！そう言って頂けるなんて、感激です！！ (2018年3月24日 10時) (
レス) id: 4cecdb7e61 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 深月さんカッコいいですね！ああいうキャラ私大好きなんです！頑張ってください！ (2018年3月18日 23時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャベツの芽 | 作成日時：2017年11月11日 16時
