過去編：双子�� ページ15
夜も深まり、世間は寝静まった頃。
零は、廊下の向かい側にある深月の部屋を訪れた。
ここ最近、体調が酷く不安定になってしまった深月はずっと臥せっており、ほとんど自室で過ごしていた。
零自身も学院の事で忙殺され、こんなに顔を合わせていないのは非常に珍しい。
というか、生まれて始めてかもしれない。
幼い頃から、双子である二人にとって、それくらいお互いは欠かせない存在だった。
それは、凛月が生まれてからも変わらない。
一応ノックしてから、アンティークなドアノブの捻ると、深月をそのまま表すかのような温かい乳白色で統一された部屋が零を迎えた。
部屋中央の天井窓から月が顔を覗かせ、部屋の主人が眠るベッドの足元を柔らかく照らしている。
深「あに、さま……？」
零の予想に反して、深月は体を起こしていた。
慌てて駆け寄って支えると、酷く熱い。
すぐに寝かせようとしたが、首を横に振るので、背中に大きなクッションを二つ並べて背凭れにしてやる。
元々の風邪と合併した“自分のものではない疲労”による高熱で自力で起きている事すら困難な深月を見つめ、零は唇を噛み締めた。
もともとモデルをやっていて細身ではあったが、今は痩せているという表現以外なくなってしまっている。
髪と肌の白さも加わって、酷く儚い。
零「悪い、起こしちまったか？」
深「んーん……起きてた。
兄様に会いに行こうか、考えてて。」
クッションに凭れて、とろんとした目で枕元に腰を下ろした零を見上げてくる。
寝起きで少し口調が幼くなっていた。
思わず苦笑して、その目元をするりと撫でた。
零「その体でか？馬鹿。」
深「だって、動かないと体が鈍って、
軋んじゃうのだもの…」
なんだかイケる気がしたのよ？
という言葉が続いて、零は苦笑を深める。
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ウグイス(プロフ) - ナツさん» ありがとうございますっ！！そう言って頂けるなんて、感激です！！ (2018年3月24日 10時) (
レス) id: 4cecdb7e61 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - 深月さんカッコいいですね！ああいうキャラ私大好きなんです！頑張ってください！ (2018年3月18日 23時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャベツの芽 | 作成日時：2017年11月11日 16時
