第133話 ページ35
十六夜境side
彼方が久世と戦っている。
が、あれは久世ではない。
久世であって、久世ではないものだ。
「おい、結界の強度を上げろっ!気を抜くな、彼方があれを封印するまで持たせろよっ!」
「「「「はいっ」」」」
「これはまずいんじゃないんじゃないッスか〜?」
「チョーまずいね」
「結界を壊すことになったら、俺らが出るしかあるまい」
武舞台の上で攻撃をうけながらかわしている彼方。
僕の妹は可愛いなぁ.....!
と想いながらも事態は緊急を要する.....。
「まあ、久世はんにはそろそろ限界やったんやないんとちゃいますかぁ?」
「アイツ、彼方に依存してやがるとこあるからな(本当に面倒臭い奴にばっか懐かれるな)」
「僕の妹、滅茶苦茶可愛いからなあ!!また、俺のアルバムが増えていく....」
「もうちょっと真面目にしろ」
「スミマセンデシタ」
彼方アルバムの冊数が増えるな〜と嬉しがっていたら、後ろから我が姉・過去の登場。
「お前、彼方なら封印できると思っているだろうが、今回アイツが用いる媒体は________」
「______血。彼方自身の血液を使うつもりだろうね」
「!(.....やっぱり、無茶しかしねぇな)」
だから、さっきからごく自然に久世の攻撃をかすったり、ダメージにならない程度に受けている。
血を気づかれないように武舞台に撒いて、陣を描いている。
逆に攻撃に当たるのは難しいとか思っているのだろう。
『(.....月姫、あの刃と数を同じに.....)』
久世から来る無数の刃に対抗してか、彼方の周りにも透明感のガラスの刃が出現して、相殺しあってる。
「下手したら、出血多量でしぬな」
「結構出てるからな」
「あんた達、もうちょっと心配そうにしろよ」
「心底心配してる。.....まぁ、信じてるっていう方が多いがな」
「そうそう!僕の妹は強いからね〜!」
「.....どっかの最強は私達以上に心配しているみたいだがな」
「......」
過去姉さんの言葉でここにいる者達の視線は顔には出てないが確実に心配してる鵜宮天馬の方へ。
ここにいる者全員は鵜宮が彼方を好きなことは知っている。というか、七年前よりも前からわかっている。
「ボソッ)羨ましいこった....」
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです!無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいッッッ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月31日 17時