第132話 ページ34
焔魔堂彼方side
『ｹﾎｯ.....』
──ソナタの言う通りになってしまったのぉ？──
そうだね.....。
嫌な予感的中だよ。
──じゃが、彼方の予感は全て的中するであろう？最初からわかっていたも当然──
けど、当たらないでほしいって思ってしまうじゃない。
例え、無理だとしても.....。
「長き間、貴様の気配を感じておらんだからか、何か違和感を持つのぉ？」
『.....ｹﾎｯ、そう。それは私が成長したってことじゃない？』
「ほう？成長.....ねぇ....。そのざまでよく言う」
脇腹を刺され、左腕、右足から血が流れる。
後の二つはかすっただけ。
ただ、所々擦り傷がこいつのせいでできたが.....。
『(こいつ、私の心臓を狙ってきたっ！！)』
──あと、数秒気づくのが遅かったら死んでおったぞ──
しゃれにならないんだけど。
月姫の言う通り、数秒気づくのが遅く、反応速度が遅かったら、出血多量で死んでた。
ポタ....、ポタ....。
口の中が血の味がする。
これ、このままにしたら、マジで出血多量で死ぬ。
でも、
「姉ちゃんっ！！大丈夫かっ！？」
『(ろく.....)』
耳に届いたろくろの声。
チラッとそちらの方に視線を向ける。
心配そうな焦った様子のろくろ。
だよね、私も弟が血を流してたら、心配する。
「次は狙う、外しやせん.....」
無数の刃がこちらを向き、いつでもこちらに攻撃できるようになっている。
やっぱり、無茶させるのは決定だね.....。
──よいよい。妾もあの生意気な娘を捻りたいと思うとったとこじゃ──
頼もしい.....！
なら、私はあれを再び封印することにする。
久しぶりに試したい、バリバリ中二病前回の暗唱があるんだ。御見舞いしてやる。
──媒体は何にするのじゃ.....？──
それは勿論......、_______にするよ。
──それを使うのなら、強く強力な封印式ができそうよの、彼方──
しばらく出てこれないようにしないとだからね。
久世の______を。
「消えろ....、十六夜の娘」
『そんなに簡単に死ねるか......！』
作戦を月姫とたて、後はただ準備を整えるだけ。
それだけだ。
『(それだけで大丈夫)』
いつも通りに......久しぶりに月姫と一緒なら大丈夫。
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ひーちゃん - リメイク前から読ませていただいていますが、とても面白いです！無理せず更新頑張って下さい。応援してます。 (2022年4月5日 17時) (
レス) id: fdbe555570 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2022年2月26日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - すごく面白いです!!!!!!無理せず更新頑張ってくださいｯｯｯ (2022年2月22日 18時) (レス) @page10 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年7月31日 17時
