第41話 ページ43
それ聞いて、亮悟さんが顔を真っ青にしてたんだぞ。
勿論、私も昔の記憶が呼び起こされました。
「してきたが、ストレス発散にもならなかったからなぁ〜〜〜〜〜!」
『(怖いッ.....!)』
そんなに簡単にろくろは倒されたのか。
「........彼方ぁ〜〜お前は、これから、俺が本格的に陰陽師としての五年前のお前に戻す」
『へっ?』
その言葉でバランスを崩し、清弦さんの足が当たりそうになるが間一髪でかわした。驚きの表情で清弦さんをみたが、今の言葉は嘘とかじゃなくて.....。
『冗談......ですよ、ね.....?』
「マジだぁ〜〜〜〜。お前にはチビ助達と二年後に本土に行けぇ〜〜〜!」
『え、何でですか?』
「お前の全ての記憶と霊符がそこにある(逆に島に行かなければ記憶は戻らないがな)」
『!!?』
今、さらっと組み手しながら、私にとってものすごく重大な事を聞いたんですけど!?え、私の記憶、土御門島行けば戻るの!?そんなこと一切知らなかったんですけど.....!?あれ、今なら昔の私のことも聞けるのでは!
「後は、二年後に聞けぇ〜〜〜〜」
察したのか、清弦さんが後の事を二年後に丸投げした。丸投げされてしまった。マジか.....、マジなのか.....。こうして、二年後に向けた私の修行も始まった。同時に、久しぶりの清弦さんのスパルタ修行も再開されたのだった。
し、......しぬぅ.....。
『(......でも)』
皆と同じ目標になった。
これから、何が起きるのか.......、それは分からない。けど、大変な事がいくつも待ち受けていることには変わらない。それでも、前に進まなくちゃ行けない。それが私達だから。
それが私、焔魔堂彼方の
____________覚悟と決意なのだから。
──────────
これは、ろくろ達が出された条件をクリアする間
の二年に起こった話。
彼方、17歳。
あの事件から、一年後の話。
彼女の記憶の断片、あるケガレとの話。
今の彼女を作った元凶との話。
大切なモノを守りたいがためにふるう
彼女の力は
少しずつ、少しずつ、
戻っていっている。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月12日 20時