第40話 ページ42
『.......本当ですか!?.....じゃあ、今は何でいないんですか?』
「ああ、それは十二天将の人にこの間の事が聞きたいと言われて出て行ったんだ」
士門達と今はいるってこと?
それなら、逢いに行けない。多分だけど、土御門さんも来てるはずだから、行ったら邪魔になる。病室にあるソファに座り、ろくろが帰ってくるのを待つことにした。
しばらくするとろくろが病室に帰ってきた。
病室に入ってきたろくろを力いっぱいに抱き締める。
『心配した!目が覚めて、良かった!!』
「心配かけてごめん!......もう、大丈夫だから!」
何か新しい事を決意して、覚悟を決めたような表情をするろくろに私は問いかけた。
『.........早速、次の目標が決まったの?』
「何で分かるんだ!?」
『私がろくろの姉だからね!で、どんな目標?』
さっきの話で、悠斗との決着をつけるために陰陽師だけが住むという″土御門島″に行くために土御門さんから条件をクリアしなければいけない二人。
出された条件は、
″二年以内に島の陰陽師達が認める実力をつける″
というもの。
そのために、二年陰陽師の修行をして強くなることがろくろと紅緒の目標。二人でこれから強くなろうと決めたと。その目標を私は、応援してあげることしかできないけど、何か、二人の力になれたらいいと思う。
──────────
しばらくして、清弦さんが十二天将″白虎″を降りたと聞いた。片腕では、土御門島のケガレを倒すことの足手纏いになってしまうとのこと。どんだけ、すごいんだ土御門島の陰陽師とケガレ......。
という話を今さっき直接ろくろに話して来たらしい。
『........それで清弦さん』
「何んだぁ〜〜〜?」
『なぜ、私は清弦さんの組み手の相手をしているんでしょうか?』
そう、今私はなぜか、清弦さんと手合わせをしている。いや、ホント何で!?突然きた清弦さんの話を聞いて、帰ると思ったら、組み手させられてるし......。本当に何でだろう??
「彼方〜〜話聞いてなかったのかぁ?チビ助じゃ発散できなかったストレスを今、発散してんだぁ〜〜〜〜〜!」
『ろくろをフルボッコにしてきたんじゃないんですか!?』
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年7月12日 20時