◇安心するように手を握る ページ18
新導カサネside
『おはよう〜!』
「........」
『?アイチ?』
「えっ!.....あ、カサネさんっ!?」
『カサネさんですよ?どうしたの、ボーッとして』
いつもの待ち合わせ場所、時間に行くと先に来ていたアイチに声をかける。何回か声をかけても、反応無しだったけど、ようやく反応してくれた。
「おはようございます....、カサネさん....」
『おはよう....、元気ないね?何かあったの.....?』
「い、いえ....!何にもないです(.....カサネさんが消えてしまう夢をみたなんて言えない.....)」
黙り込んで、視線をしたに向けているアイチ。
心配になりながらも、学校に遅刻しないように歩きだす。
「あ、あの!」
『?』
後ろから呼び止められ、振り返る。
どうしたんだろう.....?
「.....手を繋いでもらえませんかっ?」
『手?』
差し出された左手。
「は、はいっ.....。あ、でも嫌なら....、その....」
『いいよ』
「え」
ぎゅっ。
言われた言葉には驚いたけど、いつになく真剣な表情のアイチに頷いた。というか、手を繋ぐことぐらい朝飯前である。鞄を持ち直して、手を繋ぐ。
『.....行こっか!』
「////はいっ!」
二人並んで学校に向かう。手を繋ぐなんて、小学生の時の遠足と集合下校の時以来じゃないかな?
『これで安心するの?』
「!」
『違った?』
「えっと.....(言ってないのになんでわかるんだろう.....?)」
『私は安心するよ....!』
「....っ.....!ぼ、僕もです....!」
『それは良かった....!』
安心しないって言われたら、言われたで微妙な空気になるしなぁ。
『じゃあ、私は行くね!』
「はいっ」
『放課後はカードキャピタルに来るんでしょう?』
「行く予定です」
後江高校に登校するために宮地学園に行く手前でお別れ。
手を振って、歩いて行こうすると手首を掴まれた。
「カサネさんっ!」
『なに?』
「そ、その何かあったら相談してくださいねっ!!」
『相談?.....わかった!』
「何でもいいので....!」
『うん』
真剣な表情のアイチに頷いて、私は歩き出した。
「.......」
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夏菜沙(プロフ) - コメント返すのが遅くなってしまってごめんなさい!ありがとうございます!頑張ります (6月14日 1時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - アニメヴァンガードとヴァンガードGシリーズ全部観てました!このお話を毎回楽しみにして読んでます!繋がるお話とかテンション上がりますww楽しみに待っています!!!! (2023年4月5日 14時) (レス) @page41 id: f960c5b46d (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!ヴァンガードGへとつながる話を今考え中です。楽しみに待っていてもらえると嬉しいです! (2022年10月9日 22時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
桜華舞姫(プロフ) - ヴァンガードからヴァンガードGに繋がる話なんて……面白いに決まってるじゃないですかーーーーーーーー!!!!私の好みにど直球です!!続き気になります!更新頑張ってください!! (2022年10月9日 10時) (レス) @page37 id: af831a4a46 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます!!応援してもらえるなんてありがたいです!! (2022年3月17日 2時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年2月11日 0時