緑の瞳は欠片を探す 《２》

◇アイドルファンとチームの危機到来 ページ12

場所を移動して、観客がいない場所まで歩いてきた。ウルトラレアが会場で歌っているのを森川がはっぴにハチマキ、メガホンで応援している。



「コーリンちゃーーーーん！！......おら、お前らも声かけろよ！」



三和に井崎に「コーリン」と書かれている、はっぴとハチマキを渡す。



「俺もか？」



そして、私の手にも......、



『これ、私もするのかな....』

「アンタはしなくていい」

「やめてください」



と、二人にとめられた。



「あったりまえだろ！！俺達はそのためにいる！」

「「違うって....！」」



チームQ4を応援するために来たんだよ、マケミ。



「いや〜、今回の開会式は派手だねぇ」



先ほど、アイチ達が出会った方達。

″チームカエサル″の皆さん。
光定ケンジさん、臼井ユリさん、臼井ガイさん。

前々回の優勝チームの人達だ。一目につく場所だったので、彼らと共に人通りが少ない所に移動してきた私達。



「前は違ってたんですか？」

「そうだね。盛大ではあったけど、ここまでにぎわうことはなかったなあ。アイドルのライブなんてなかったし」



はっぴ姿の三人をみる。
三和まであっち側になったのか......。



「僕はこういう騒がしいのは好きになれませんね」

「でもまあ、喜んでる人達もいるんだから、いいんじゃない.....？」

「.....″達″って聞こえた気がする....」



間違いなく、″達″って言ったよ。三和も井崎も含まれてるね。コーリンさんをひたすら応援している森川。それに櫂が「くだらん」と言った。

距離があったのに聞こえた森川は櫂に突っかかる。
井崎が慌てて止める中、三和が肩を震わしている。

あ、これ、笑ってる。

森川は何でも聞こえるのかな？






一方、アイチ達の方では決勝オーダーの話になっていた。櫂が何か言って、カムイが試合に出ないと言って走り去ってしまったのだと思う。後を追いかけようとしたアイチの前に丁度、シンさんがくる。


その時、私はちょうどコーリンさんグッズが気になりみていたのでわからないが。どういうグッズがあるのか、気になったいたのだ。



「こい、アイチ。」

「！.....櫂君？」




　

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