◇６月１７日 ページ23
織姫が将来どんな人になるのか、今から私は興味津々だよ。本当に何を目指そうとしているのか......。それと同じぐらい将来が心配にもなるな〜。
『(まあ、私も人の事言えないかな.....)』
いや、絵は織姫みたいじゃないんだけどね.....？
机の上に置いた課題用紙には、エプロンを着けてトレーを片手に持って料理を運ぶ自分。イメージはカフェの定員。将来もっと違う職に就くかも知れないけど、今のところ将来はこんな感じになりたいなぁって。
『........』
でも、何か違うって.....、思っちゃうんだよね.....。
上手く言えないけど......。
「あ」
『ん？』
織姫が視線を移した。
私も連れて、視線の先を見ればいつものオレンジ頭。
「おはよう！黒崎君！！」
「！.....おう！オハヨ！井上！」
「.......」
『.......(あ、そっか.....)』
いつもよりも笑顔で挨拶を返す一護。「な.....何あれどうしたの！？黒崎君、今日やけに機嫌いいんじゃない？」と一護の変化に驚いているみちる。
「『........』」
「ねえ、織姫！？」
「なんで......黒崎君あんなピリピリしてるんだろ.....？」
「......え？何言ってるの。あんなニコニコの黒崎君、あたし初めて見た......」
『(......笑顔、ね....)』
本物だったら、いいんだけどね.....。
ガタッ。
「みちる、今日って何日だっけ？」
「え？6月16日.....だけど？」
『......』
たつきが席を立って、みちるに聞いた。
「そっか。織姫、やっぱアンタスゴいわ。あたしはあれに気付くのに三年かかったもん」
「たつきちゃん.....？」
視線の先には水色達といつも通り.....に見える一護が話している。
『織姫、もし一護に急ぎの用があるなら今日のうちに済ませておいた方がいいよ』
「え？」
『......一護＿＿＿＿＿.....明日休みだから』
明日は一護にとって......、絶対に忘れられない.....日。
一護が変わってしまった日だ。
「........」
『(.......一護の力になって上げて、朽木さん)』
黙って、一護の事を見ている朽木さんをチラリと見てから、一護に視線を移した。
今、きっと一護の力になれるのは、特別な繋がりを持つ朽木さんだけだから。
.......死神の
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年9月17日 21時
