【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す second (ページ5)

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◇チームQ4　─クワドリフォリオ─　Ⅱ ページ5

パッと試合会場の照明が付き、会場の中央が照らされた。それを確認し、いよいよ一回戦、記念すべきヴァンガードチャンピオンシップ地区大会の最初のファイトを始めるための、準備ができたようだ。

『アイチ、大丈夫かな.....？』

「カードショップでも、緊張してたもんな」

ここから、アイチの顔が強ばり緊張しているのは見える。カードショップでのことも見てるから、アイチが緊張しやすいのは知っている。

「お兄さん、緊張しすぎです！」

「う、うん.....」

「そうそう！例えお前が負けたとしても後の二人が勝てば、二勝一敗でチームは勝ち抜けなんだから！」

「うんうん！」

「励ましてないぞ～」

森川達が、上の観客席から決して励ましてない声援を送る。

空気読めないな.....。
今、そういうこと言っちゃったら、余計緊張しちゃうでしょ。

「コラァー！やる前から負けるとか言うなあ、このマケミィーーーー！！」

「カツミだって言ってんだろ！！」

なんて、低レベルな言い合いなんだか....。
いよいよ、小学生にアダ名をもらったんだ。

『ん？』

あれなんだろ？とシンさんが、白い箱を持っていた。

白い箱には、四色の手袋。
入っていた四つの手袋の内一つ、水色の手袋をアイチに渡した。

「ヴァンガードファイトグローブです。モーションフィギュアシステムでファイトする時は、これを着けてください。グローブについているクリスタルは、惑星クレイの物だって話です」

『へぇー』

シンさんの説明を上から聞き、気になる聞こえて来た。モーションフィギュアシステムという、科学詰め込みましたという感じの単語に興味津々。

「そのクリスタルがシステムに働きかけ、今までイメージだけだった世界へ君を誘ってくれるのです。.....って、係の人が説明してくれました」

「ありがとうございます....。ちょっと気分が楽になりました」

少しほっとしたような表情のアイチ。

緊張少しは和らいだかな？
誰かと話したりすると、緊張が解けることってないかな？

「店長！オレンジのある？」

「はい、ありますよ」

「やったっ！」

オレンジのグローブを受け取ったカムイ。
すごい嬉しそうに手にはめている。

「赤は櫂君。緑はミサキですね」

残りの色のグローブを誰が使うかシンさんがすんなりと決めていた。

　