第14話 隠なドジっ子�� ページ48
嫌な予感がしたので、当たらないと思ったけれどサッと隣に避難(移動)した。地面に落ちた内の一つは竹筒の水筒で、中には水が入っていた。その水が、後藤さんかかったのだ。
「す、すみませんっっっ！！！先輩！！」
「気を付けろよ、小林！！冷てぇよ」
『びしょ濡れですね』
「本当にすみませんっっ！！すぐに拭くもの持ってきます」
慌てて、来た道を戻ろうとする彼女。
後藤さんの後輩の隠で、私と後藤さんが多く関わることになった原因とも言える。
『(今、上から短刀降ってきた事は黙っとこ......)』
護身用の短刀だと思う。
上から降ってきていたのを私が慌てて空中でキャッチした(後日、この短刀がある派手柱からのアドバイス.....という名の余計なお世話になり、咲々芽がお話合いに行くことになる)。
私、違う意味でヒヤッとした。
後藤さんの恐怖を煽りそうだし、黙っとくことにしようと思う。
「本当にすみませんっっ！！」
「はぁ.....もうなれたよ、お前のドジは.....」
「う、うぅぅ......」
隠である彼女、小林美宇果。
彼女のドジは、毎回のように発生する。
前世で見たような「ドジっ子」を全力で完遂し、神かかったドジをみせるのだ。例えば、鬼に襲われそうになる隊士を助けようとして、ドジを発揮し結果的に助かるが、いろいろカオスやヤバイ状況、笑ってしまえるような状況を作り出す天才である。
彼女が入ってから、鬼殺隊の死者数が減ったとお館様が話していたのを覚えている。逆に物とか壊れたり......(まだあるけど)、まあそっちの方で、お金が飛んでってるらしいけど。
初めて見た時、雷に撃たれたような衝撃が走ったよ。
本当にこんなに神かかったドジをする人が、いるんだって驚いたものだ。
「冬柱様もすみません」
『君のドジには、慣れてるから大丈夫』
かれこれ二年弱くらいの付き合いだもの。
このドジで、鬼を倒したこともあるほどだし、鬼殺隊の隊士や同僚の隠を救ったこともある。
「コイツのドジって、運が悪いのか」
『さあ、どっちでしょうね？』
だがしかし、反対に隊士の数人にも、ドジが発動するなんてあるあるだ。
巻き込まれるのはごめんだけど。
『(.........そんな彼女は＿＿＿＿＿＿)』
＿＿＿＿＿＿＿私と同じ転生者であったりする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年4月15日 14時
