【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ26)

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第7話　え、呼吸の適性ないの？③ ページ26

もう驚かない。
驚きすぎて頭が一瞬フリーズしちゃうとか師匠の家に来て、あったはずの出来事に態勢はついてきた。

だから、これから言われるであろう事にも私の心は耐えられるはずだ。耐えられるはずなんだ......。

「咲々芽ちゃんはね、呼吸の適性ないの」

『【.........え？】』

耐えらると信じていたんだけど......、無理でした(ｷﾚｯ)！！

『【て、適性が......ないって.....その.....鬼殺隊に入れないって.....事、です、か？】』

今までの驚いたこと衝撃になった事ランキング一位に届きそうなくらいの言葉だ。ちなみに一位は「鬼滅の刃」の世界へ転生したことである。あれは驚く。

死んだと思ったら転生だからね？
普通の人は体験しないからね？

.......多分。

「あ、そうではないの」

『？』

「うんとね、咲々芽ちゃんには今ある呼吸......例えば、水の呼吸や雷の呼吸.....花の呼吸の適性がないの。最も多く使い手が多い、水の呼吸でさえ使えない」

『ｶﾞｰﾝ)【えーっ.....！？】』

全集中ができるようになれば、次は流派の呼吸を覚える事。
え、じゃあ私がしている呼吸って何？！

「咲々芽ちゃんがしている呼吸は私が舞う時に使ってる呼吸なの」

『【じゃあ、私は師匠の使う呼吸に適性があるということなんですね！】』

「.........違うわ」

『【え？】』

「私が舞を使う時にしている呼吸は鬼殺隊が使っている呼吸であって、呼吸ではないの」

呼吸であって、呼吸じゃない.....？
師匠の言っている意味がわからず首を傾げる。

「そして、私はね。呼吸が使えないの」

『！？』

「咲々芽ちゃんと同じくどの呼吸の適性もなく、呼吸ができない」

『【師匠も適性が.....ない、んですか？】』

「ええ」

向き合う形で師匠と話す私の表情は驚きを隠せない。
前の時であったら、前髪が伸び伸びしているから隠せていたけど、今はオープン状態。表情筋はしっかり仕事しているし、師匠は苦笑しているから私の顔はめちゃくちゃ驚いてます！状態なんだろう。

「「灯りの舞」の適性がある者は呼吸の適性がない」

『！』

「代々そう言われているの」

「灯りの舞」は師匠が先日見せてくれた舞の事。
じゃあ、師匠は舞を私に見せる前からその呼吸ができた私に適性がないとわかっていたのか。

　