◇ショッピングin転生セッター ページ47
「湖羽〜」
『ん?』
「誕生日何がいい〜?」
『もらえるだけ有り難いから何でもいいよ?』
「うわっ、一番困るやつ」
久しぶりに千歳と部活がない日に遊ぶことにしていた私。バレーの練習も好きだけどたまには息抜きと新作のロールケーキを食べに来た。
食べ終わり、何しよっか?とぶらぶらと歩きながら考えていれば、そろそろ私の誕生日(12月16日)が近づいて来ているので彼女が私に誕プレについて聞いてきた。前まではさりげなくだったのに気づいたら然り気無くも何もなくなってた。尽八も最初は然り気無く聞こうとしてたけど、段々とムリになってた。バレバレ。
『だって、本当に何もらっても嬉しいからさー』
「確かに」
『高校卒業できると嬉しかなぁ』
「わかる」
前世の年齢は越えたし、後は将来の事。
プロになるとか考えたけど、しおりんに有名な大学から推薦が来ていると聞いた。勿論、千歳にもだ。バレーの強いところで中には胡桃さんのいる学校も南久里さんのいる大学からも推薦が来ていて、話を聞いた時はドキドキだった。
「この後、どこ行く?」
『うーん.....』
少し悩みながら、思い出すのは部屋の本棚。
『兄さんがおすすめしてた小説、買おうかなって思ってるんだけど.....いい?』
「いいよ!でも、霜さんがおすすめするなら持ってるんじゃ?」
『いや、持ってないらしい(買ったら貸してって言われてるんだよね)』
次の行き先は本屋さんに決定。
ショッピングモールに入ってる本屋さんに行こうと二人して歩いて行く。本屋さんに行ったら服も見て、「あ、テーピング用のテープ買っていい?」と言われた。後々行きたいところが出てきて、ショッピングモールと言うことになった。
『ねえ、あれから嫌な夢みた?』
「見てな......朝みたかも?」
『かも?』
「微妙に覚えてないんだよねー」
『私も一緒』
また朝に見たようで朝から心臓バックバク状態だった。この間よりも怖くはなかったけど、嫌な夢を見たっていう感覚は無くならなかった。落ち着いて朝御飯(ご飯と目玉焼き)を食べて(千歳との時間まで)ゆっくりしていたらあっという間に約束の時間。早速目的のロールケーキ食べに行ったら、嫌な夢がどっか吹っ飛んでったけど。
抹茶のロールケーキめちゃくちゃ美味かったです!
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時