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それは客間へ向かう道中。
Aを見て神威が言った。
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神「A、女の前だとなんか違うね」
神「落ち着いている。・・・ってよりも、」
神「日の打ち所が無い感じに見える」
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それを聞いた高杉は一度鼻で笑い、気味の悪い笑みを見せながら言う。
高「あらァ、餓鬼ん時から」
高「俺等に近づく奴を量ってンだよ」
神「なにそれ」
高「分からねェってことは」
高「テメェは、まだまだって事だなァ」
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懐かし幼い頃は、男だ女だなんてまだ知らない。
だけどAは誰よりも『 特別 』を意識していた。
「クックク」なんて得意気で、特有な笑声。
普段は気にもならないのだが、今はどうにも勘に障った。
それは、自分に向けられたものだったからか、
"関係の深さと時間の長さは比例する。"なんて、どうにもならなそうな事を突きつけられたからか。
後者なら骨が折れそうで、柄にも無く口元がヒクついた。
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坂「アハハハっ!!!」
坂「高杉の言う事は気にするなェ」
坂「なんせェ背が低い分」
坂「比例して心もちっさいぜよ!!!」
オボボボ―――
神「お前、・・・」
高「辰馬ァ」
高「こんなデケェ船でも酔うンだなァ」
高「もう船乗んの辞めたらどうだァ?」
坂「アハハハハ!!!大きなお世話ぜよォ!!!」
ガシッ
口端に嘔吐の残りを付けたまま、神威の肩へ腕を回した辰馬。
その反動で少しズレたサングラスの奥で、キラリ ギラリ。と、先ほどとは似ても似つかない目付きの男が居た。
坂「アッハッハハ」
坂「のォ!!!神威とやらァ」
神「なんだよ」
神「臭いからあんまり近づくなよ」
神「殺しちゃうぞ」
坂「ワシらァみたいなポッと出にも」
坂「チャンスってのは平等にあるぜよ」
いつも以上に自信に満ちたて、高杉を挑発するように言う辰馬。
坂「あの女はァ時間なんて気にせん」
坂「そよりももっと大切なァ」
坂「絆の深さァ。質を大事にしちょる」
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坂「どれだけェ優しく。・・・甘く」
坂「自分に依存させるか」
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坂「毒させるよりも」
坂「毒す快感を得る為に立ち回るぜよ」
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坂「毒になるのはァ」
坂「わしらぜよ」
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み子。(プロフ) - ハニーさん» ありがとうございます!そう言っていていただけてうれしいです!***頑張ります(^^) (2019年3月28日 18時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 余りにも面白いので直ぐに此処迄読ンじゃいました(笑)続き楽しみにしてます(*´∇`*) (2018年11月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - 黒蛇さん» とってもありがとうございます!!!更新頑張ります!!!現在進行形で話に詰まっていますが頑張ります!!!ありがとうございます!!! (2018年10月1日 15時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 好き!大好き!!尊い!!!なんだこの作品!?中毒にさせる気か!?!?もう中毒だよ!!!この小説の中毒者だよ!!!(訳:この小説が大好きです狂おしいほど大好きです。この小説を作ってくださった作者様ありがとうございます。これからも更新頑張ってください。 (2018年8月7日 13時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
み子(プロフ) - クリニックさん» 4来ましたァァァァァァァァ!コメント有難う御座いまァァァァァァァァす!! (2018年4月15日 20時) (レス) id: 05de416b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み子 | 作成日時:2018年2月27日 0時