虚構 ページ12
夏目に会ってから、一日以上経過してしまった。遅延性の毒物のように身体を、心を蝕んでいく。
A「陣」
陣「あーどうした。って顔、クマできてんぞ。」
保健室に行った。
A「ちょっとした考えごとだよ」
陣は訝しんだ顔をした。
陣「そこまでお前、悩むほど繊細な性格じゃねぇだろ」
凄いディスられたけど。
A「ねぇ陣。もしも、自分が信用していた人が、ひどいことをしていたの知って、裏切ったらどうする？」
コーヒーが揺れた。
陣「……別にいいんじゃない。酷いことの度合いがわからねぇけど、裏切ったっていうのは違うだろ。
お前みたいなお人好しに人を裏切るなんてできるわけがない。」
ふっと陣に言われたことを思い出した。
(お前みたいなお人好し……見たことねぇ。不器用な生き方してんな。)
A「俺、不器用な生き方してる？」
陣は目をパチクリとして、ふっと笑った
陣「お前は今も昔も変わらず不器用だけど、人一倍努力家で、お人好しだよ」
A「そーなんだ……」
考え方を少し変えてみた。
父親の仕打ち
母親の仕打ち
一族のこと
映画のワンシーンのように頭の中を駆け巡る。
俺は全てにケリをつけないといけない。
全ては
A(愛しい愛しいあの子達を守るため)
拳を固く握った。
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味付けのり(プロフ) - 凛月LOVEさん» わわ！！ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！頑張って更新します！！ (2020年1月5日 22時) (
レス) id: e8088cc444 (このIDを非表示/違反報告)
凛月LOVE - 面白いかったでござる!続き待ってるぞい! (2020年1月5日 18時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：味付けのり | 作成日時：2019年3月16日 19時
