【赤司征十郎】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【7】 ページ8

私は、普通の高校生活にも慣れてきて一つ気づいたことがある。





「ねえ、赤司くん!ここの問題なんだけど…」





赤「ん?どこ?」





「ここの2番の問題なんだけど…」





「赤司くん赤司くん!終わったら私も…」





「ダメ、私が先よ!」





あ「………」





そう、征はモテる。






みんな、私のお付きだって分かってるはずなのにそれでも征に話しかけてる。






最初はただ征は頭良いから聞かれてるだけだろうと安心していた。





けど、クラスの友達に「赤司くんカッコいいし文武両道だしハイスペックだしモテてるからだよ」
と言われ、最近少し焦っている。





・






玲「…Aちゃん、どうしたの今日ずっとムスッとした顔して」





あ「…別に、なんでもないです」





バスケ部にまで見に来てる女の子たちの目当ては大概征。





そんな風景を見つめながら、休憩中の玲央さんの問いかけにもムスッとした様子で答えてしまう。





玲「そんな顔ばっかりしてると、可愛いお顔が台無しよ?」





そう言って玲央さんは、私の膨らんでいる頬を突く。





あ「だって…征が」






玲「Aちゃん、征ちゃんに構ってもらえなくて妬いてるのね?可愛い」






あ「えっ…」

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