【赤司征十郎】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【5】 ページ6

玲「Aちゃんは…どうして、普通の高校に入ったのかしら?」






マネージャーの仕事を教わっていると、いきなり玲央さんからそんなことを聞かれた。






あ「えっと…私、一応お嬢様なんですけど…世間のこといろいろ知りたくて。





私、ずっと征に頼ってばかりだったので、少しでも自分でできること増やして少しでも征に甘えることを減らしたいなと…。





征本人には言ってないですけどね」






征本人には、世間のことを知りたいという理由にしてある。






それも嘘ではない。







玲「そうなの…。Aちゃん、征ちゃんのこと大好きなのね?」






あ「えっ!」






不意をつかれ、隠そうとしたがバレバレのようで。






あ「…ダメなんだってことは分かってるんです。





だけど、やっぱり征のこと好きって気持ちは大切にしたいなって思ったんです。





そ、その…だから、これからもっと征を支えたいなって」






って、なにこんな話玲央さんにしてるんだろう。






玲「ふふ、本当に可愛いのね。





そういう気持ち、征ちゃんに直接言ってあげたら喜ぶんじゃない?」






あ「だ、ダメです!私、どうしても征の前だと素直になれなくてわがままになってしまうというか…」





玲「これから、素直になれるようになっていけばいいのよ」






あ「玲央さん…ありがとうございます」






男の人は苦手だけど、何故か玲央さんとは自然に話せた。






女の人っぽいからかな…?

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