【赤司征十郎】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【17】 ページ18

玲「まあ、じゃあ大成功だったわけね?」






あ「はい、久しぶりに征の普段の姿が見れたなって思いました」







私は無事、征とのことを玲央さんに話した。







玲「やっぱり、AちゃんはそのままのAちゃんでいいのよ!






思いっきり征ちゃんに甘えてていいんだから!」







なんだか玲央さんがそう言ってくれると、少し心が軽くなるような気がした。









だけど、そんな私の考えも虚しかった。








・







「ねえ、早乙女さん。ちょっといいかな?」








あ「あ…うん」








次の日、同じクラスの子に連れられて来た場所は人気の少ない廊下。






確かこの子はこの前征を遊びに誘ってた…。







あ「あの、なにか…?」







「早乙女さんさあ、お嬢様だかなんだか知らないけどさ。







赤司くんの自由奪いすぎなんじゃないの?」








あ「え…?」








「私らが遊び誘ってもさ、赤司くんって早乙女さんいるから絶対来てくれないのよ。






早乙女さんって、赤司くんの彼女でもなんでもないんでしょ?」








あ「っ…征は、私のお付きみたいな人で…」







「そうそれ。お付きって、あなたもう高校生でしょ?






お嬢様って言ったって、自分のことくらい自分で出来るわよね?






自分のわがままで赤司くんを縛るのやめてくれない?」







あ「そんな…縛ってなんか。






ただ、征には他の人と出かけてほしくないだけで…」







「そういうのを縛ってるっていうのよ。






自分の気持ちばっかり優先して赤司くんの気持ちは無視?






そんなの赤司くんが可哀想」






そう言い捨てられ、その子は教室で戻って行った。









私のわがままは――……征のこと、縛ってたの?


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