執事【23】 ページ24
武「あれ?どうしたの、まだ約束の時間じゃないけど?」
私は放課後、図書室の彼の元へ訪れた。
あ「武田くん、話があって来たの」
武「なに?」
武田くんは、読んでいた本を閉じていつも本を読むときにつけている眼鏡をはずした。
そして足を組み、こちらをじっと見つめる。
あ「別れてほしい」
武「ふはっ、直球だなあ」
あ「…これが、一番手っ取り早くて偽りのない自分の素直な気持ちだから」
武「ぶれないねえ、Aも。
いいの?高尾が危ない目に遭っても」
あ「バカね」
武「は?」
武田くんは椅子から立ち上がって、私が立っている場所まで来た。
あ「バカは私もだけどね。
和は…そんなに簡単にやられるような男じゃない。
そんなことも忘れてたんだから。
でも、気づいた。
そんなことも忘れるくらい、和のことで必死になってた自分がいたって」
きっと、私の中での和の存在は言葉で言い表せないくらい大きくて。
あ「だから、私と別れてください」
私は、頭を下げた。
194人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恋羽(プロフ) - 高尾…かっこいい!!惚れるってか惚れましたっ!すっごく面白かったです!これからも頑張ってくださいね! (2017年4月1日 18時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます!本当ですか!?良かったです…。頑張ります!!高尾くんをかっこいいと思っていただけて光栄です!高尾くんも喜んでます!笑 (2017年3月9日 14時) (レス) id: 3fb30be1a4 (このIDを非表示/違反報告)
優穂(プロフ) - Chikakoさん» 分かりました!!他の作品が落ち着きましたら書かせていただきたいと思います!! (2017年3月9日 14時) (レス) id: 3fb30be1a4 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 赤司様の方も見ましたがどちらもとっても良かったです←キュン死しそうです(笑)更新頑張ってください!絶対見ます!(この作品見て高尾君カッコイイと思ったのは本当の話……) (2017年3月5日 1時) (レス) id: b06658ec7f (このIDを非表示/違反報告)
Chikako(プロフ) - 主人公ですが、Sな感じの今吉さん執事(主人公の事を劇愛)に振り回されながらの展開がいいです! (2017年2月27日 9時) (レス) id: 0d1f111caf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優穂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/aiha2/
作成日時:2017年1月28日 10時