【高尾和成】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【11】 ページ12

あ「………」









高「………」









次の日の朝、私と和は言葉を交わさなかった。









さ「お嬢様、高尾様となにかあったのですか…?」









それを見兼ねて心配したのか、メイドのさつきが心配をしてくれる。









あ「ううん、大丈夫。









心配してくれてありがとう、さつき」









他の使用人の人たちも心配してるようだった。









なんせ、今までこんなふうに喧嘩したことがなかったから。








喧嘩しても口を聞かなくなることはなかった。








いつも、和がなんでも言う事聞いてくれてたから。









私って、間違ってるのかな。









たまにそれが自分でも分からなくなる。









何が正しいのか、分からなくなってしまう。









あ「…手紙?」









学校に着くと、下駄箱に入っていた一通の手紙。









それは武田くんからだった。









内容は、今日の放課後に図書室に来いとのことだった。









・









あ「はあ…」









「ため息ついて、どうしたの」









あ「琴音…」









琴音「悩み事なら聞くよ?」









琴音は、唯一私と和の関係を知ってる友人。









まあこの前、和が武田くんの前で私を「お嬢様」って呼んでたからきっと武田くんにもバレてしまっているだろうけど。









そして気が許せる友人でもある。









あ「ん……和と、ちょっとね」









琴音「珍しい、高尾くんと喧嘩でもした?」









あ「まあ、そんな感じかな」









私は琴音に昨日あったことを話した。

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