溺愛禁止令【赤司征十郎】

禁止 11 ページ12

赤「...今日は天気予報は雨だったが晴れてよかったな」



貴「あ、うん。そうだね」







...会話が続かない。


いつもならAがいろんな話題をふってくれるのだが、今日はどこか放心状態というか、避けられているというか。





まあ、あんなに怒られて一緒に帰ろうといった俺も俺で責任があるのだが。


無言の圧力というものだろうか。





赤「そういえば、Aは涼太とは仲がいいな」


話題を続けようと苦し紛れに思いついた話。




だけどそのとたん彼女の顔色は悪くなったように見えた。


貴「ま、まあうん」


どこか焦りも見えてきた。





自分では変なことを言ったつもりは全くといっていいほど無い。

赤「...よくからかわれてたな」


ふと思い出した。付き合う前の記憶。





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虹「おい木瀬」


キャプテンが練習終わりに呼んだ名前に二人が反応する。

黄「はいッス ！」

貴「ばか。私のことだし」



高々と手を突き出してアピールする男子と、



それを小突くように胡散臭い目を向ける女子。





こういう場面では必ずといっていいほどからかう奴が出てくる。


青「おい黄瀬夫婦やめろよ」


緑「夫婦喧嘩は見苦しいぞ」






...この二人は付き合っているのだろうか。



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何も知らない昔の俺の素朴な疑問だった。

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