変人とは「普通じゃない人」のことをいうpart2【山田三郎】

93話 ページ43

──…「……落ち着きましたか…？」




『……うん……、大丈夫。ごめんね』




「気にしないでください」







あれから暫くの間、私はずっと、三郎くんにしがみついていた






……初めて涙見せちゃったな……、今物凄く羞恥心に駆られている






「もう遅いですし、帰りましょうか。送っていきます」






『……うん』





何時もなら少しは遠慮するところだけど、今日はお言葉に甘えさせてもらうことにした





辺りはすっかり暗くなっていて、空気も余計にひんやりとしている





「Aさん、寒くないですか？」





『…ん。大丈夫だよ』







実を言うと、かなり寒い




でもまぁ、寒いのには割と慣れているし、良いかな






「本当ですか？…わっ…！手、すごく冷たいじゃないですか！もしかして、冷え性ですか？」




『え……。……まぁ……、言われてみれば、そうかもしれない……？』




確かに寒いと手とか足とか物凄く冷たくはなるけど……、本当のとこは良く分かんないな







……すると、






『 ！ 』






三郎くんは、「ギュッ──…」と、私の手を握った




徐々に、指を絡めてきたりなんかして








「──こうすれば、温かいでしょう？」






白い息を吐きながら、清々しい笑顔でそう言う三郎くんに…──私はつい、見惚れてしまった





綺麗だな、と思った








『───そうだね』







私も笑って、その手を握り返した







彼の手は、とても温かくて




それが何だか、心地良くて







……あぁ、どうしよう。









何かもう、変な感じだな

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

夢野幻太郎

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