変人とは「普通じゃない人」のことをいうpart2【山田三郎】

84話 ページ34

──…あの後結局、山田家に泊めてもらうことになった





今私は三郎くんの部屋にいる





『いや〜…、ごめんね？毎度毎度…』




「全然いいですよ。


…近くにいてくれた方が、安心できるし…」






『……っ……』






…三郎くんの言葉に、いちいちドキドキしてしまう。あざとすぎる。





……というかこの前、三郎くんにキスされて……、仕返しっつって、自分からもしたんだよな……



本当に何をやってるんだろうか




普通に考えて、有り得ないよな……、いや、私普通じゃなかったわ




…でもまぁ三郎くん、気にしてなさそうだし…。






『…そもそも私、そんなに危機感ないかなぁ…？』





なかったとしても、誰かと太刀打ちくらいは出来ると思うんだけど






「……ないですよ」





ただ一言、そう言ったかと思えば、三郎くんは突然、私を壁に押し付けた



顔の両サイドに、三郎くんの手がある






所謂……壁ドン






それを理解して、この間のキスのことを思い出してしまい、つい顔が赤くなる




三郎くんは中学生だけど、既に私よりも背が高いから、少し見上げる形になってしまう






…あれ、





あれ、






おかしい







「…………A、」




『ﾋﾞｸｯ)っ……、ぁ……』






何で、





何で急に、呼び捨てで呼ぶの







どうしよう







唯でさえ不意打ちに弱いのに、これは、ちょっと……。






「ﾌｯ…)──ほら、危機感、ないでしょう…？

これじゃあ僕に、何されるか分かりませんよ？」




私を見て、余裕のある妖しげな笑みになる三郎くん



その表情にまた、不覚にも胸が高鳴ってしまった





『っ……、すみません……、気を付けます……』




「よろしい」







珍しく、立場が逆転してしまった

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーキャラ

夢野幻太郎

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