変人とは「普通じゃない人」のことをいうpart2【山田三郎】

72話 ページ22

「……………はっ、」







…………待て




僕は今、何をした……？









────キス、した……？Aさんに……？







「っ……！！」






それを理解して、ガバッ！！と勢い良く体を起こした







…え、え……？何してるんだ僕…！？







さっきまで働いていなかった脳が、一気に動き出し始める




冷静になって状況を理解し、事の重大さに気が付いてから、自分の顔が真っ青になっていくのが分かった




本当に何をしているんだ








どうしよう






どうしよう









絶対に、嫌われた……。









そう思っていると、Aさんもゆっくりと体を起こした



その動作に思わずビクッと反応してしまう







Aさんは、僕の両頬に手を添えた








「……？」









────すると、次の瞬間









「……！？んっ…！」







『…んっ……』









……Aさんが、僕にキスをしてきた









頭が追い付かずにされるがままになっていると、Aさんは僕から唇を離して、







『──仕返し』







そう言って、悪戯っぽく笑った









「っ…〜〜〜…！！」








そんな彼女を目の前にして、僕は頬を赤く染めることしか出来ない







『ははっ、ほらほら！一郎さん達待たせてるし、早く行くよ〜！』







「……っさ、先に行っててください……」








無理だ。





今彼女と顔を合わせるのは、絶対に無理。








Aさんが先に行った足音を聞いてから、僕は少しの間、その場に座り込んでいた









・









『……っ……、何やってんだ私……』








彼女が頬を赤くしてこう呟いていたことを、僕は知らない

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーキャラ

夢野幻太郎

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