15.俺の大事な妹 ページ15
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Ran Haitani side
Aを迎えに学校に着いて連絡して、すぐ行くと返事が返ってきてから数分が経つ。さすがに遅くね？？変な輩に絡まれてたらと思うと、気が気じゃない。いっそのこともう学校乗り込んじまうか？？？
三「げっ………！」
蘭「あ？」
三「こんな目立つところに立ってんなよ………」
蘭「おー三ツ谷ぁ、昨日ぶりだなー？A知らね？」
三「Aなら教室に………」
蘭「まさかとは思うけど、Aに手ぇ出してねぇだろうな？あいつに何かしたら殺すぞ。」
これは脅し文句なんかじゃない、Aにもしものことがあったらタダじゃおかねぇ。ストーカー被害に遭った時も、相手の男を滅多刺しにして病院送りにしたが、理性を失っていた俺と竜胆は途中でAが声を掛けてくれなきゃあのまま殺してた。
それくらい、Aは俺たちにとってこれまで大事にしてきた妹なんだ。どこの馬の骨とも分からねぇ奴に取られてたまるか。
三「俺はAちゃんのこと本気で好きだ。」
蘭「………あいつはなんて言ってんだ？」
三「やめといた方がいいって言ってたよ。付き合っても俺は幸せになれないって………」
蘭「そうか、じゃあ諦めろ。」
三「は？そんなことで諦めるバカがいるかよ。」
蘭「分かんねぇのか？Aにテメェみたいなのは不釣り合いだっつってんだよ。」
あー言えばこう言う三ツ谷にイライラしてきて、こめかみに青筋を立てた。俺の口調が悪くなっているのに怯みもせず、Aのことを諦めようとしねぇこいつに不満が募っていく。テメェみたいなやつに大事な妹はやらねぇよ。
『蘭兄！！』
蘭「A？」
『こんなところで喧嘩したらダメだよ。』
蘭「チッ、よかったな。Aのお陰で命拾いして。」
三「はは、そうだな。お前の気が変わる前に帰るわ。A、また明日。」
『えっ、あ、う、うん……！また明日ね！』
この反応からして、恐らくAも三ツ谷を好きか、少なくとも気になってはいるんだろう。可愛い俺のAを誑かしやがって、殺すぞ。思わず警棒を持って追いかけそうになったけどAを怖がらせるようなことはしたくない。
蘭「帰るか。」
『うん』
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続く (更新停止中)
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作者名：ゆ | 作成日時：2023年10月15日 22時
