four ページ4
.
.
.
翌日。
教室の入口付近に
昨日のテスト結果が貼り出されていた。
もちろん今回も、
相葉の成績は出ていないのだが。
◇「あー、私めっちゃ低い(泣)」
△「えー、私の方が悪いよー(笑)」
そんなのんきな声の中、
Aだけは絶望的な顔をしていた。
...なぜなら２０点だから。
もちろんだが、
この成績はクラス最下位。
Aはフラフラした足取りで、
自分の席へと戻っていった。
...もちろん、相当なショックを受けているようだ。
もう少し。
自分が頭いいと思っていたのだろう。
Aは机に突っ伏して、
泣いてるんだか泣いてないんだか。
すると、突然。
相葉が席を立ち上がり、
Aの机へと歩いていった。
周りの女子が
ざわざわ、と
騒ぎ出した。
その空気に気づいたのか、
Aも少し顔を上げた。
「...あっ、相葉、、くん？」
Aはほんとに寝てたのか、
少し焦点が定まっていない。
声も寝起きを感じさせる。
相葉「...テストの結果。
気にすることもねーよ。
そんなに落ち込むな。」
「....///は、い？」
相葉「テスト、気にすんな。
それだけだから。じゃあな。」
それだけ言い残し、
相葉は自分の席へと戻っていった。
とても小さな声だったから、
周りの女子は余計騒いでいる。
相葉の周りはあっという間にハーレム状態。
Aは、寝起きの頭で
たった今自分の身に起こった出来事を
理解できずにいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ザモザモ | 作成日時：2013年12月6日 18時
