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《A……。ねぇ》
《萠紅》が話し掛けてきた。
俺は答える。
「なんだ?」
《三葉、来てるわよ》
その言葉に、閉じていた目を開ける。
確かに三葉がいた。
髪を弄って俺の隣に立っていた。
「……あ、A様。おはようございます」
「ああ。おはよう」
真っ先に気付き、その仕草を止めた。
「グレン中佐が御呼びでしたが、
もう少ししてからで?」
「んー……いや。めんどくさいし、
今行くぞ」
「はい」
出来損ないの妹。
葵の目には、出来損ないに見えるのか。
こんなにも優秀だと言うのに。
俺の妹は、誰から見ても天才だったけど。
「よお、グレン」
執務室をノック無しに開けた。
「ノックしろよな、お前」
「上官に向かってなんだよ、ムカつく」
そう言うと、関係ないね、と
言い返した。
「まあ、お前を呼んだのは
小百合達がお前と会いたいって言ったからだ」
ふむ。彼女達が
「帰る」
「待て」
踵を返そうとした俺を、
グレンが止めた。
「あいつらうるせぇんだよ。
あーあれだ。代わりに、お前と三葉の時間を
増やしてやる」
「………」
三葉に目をチラッと向けると
顔を紅潮させていた。
「ﾊｧ……今回だけだぞ。
俺だって暇じゃねぇんだよ」
＿＿俺、欲が深い気がする。
「A様!お久し振りですね、
相変わらずいい男だなー」
五士が話し掛けてきた。
「お前は老けたな」
「ちょっそれは禁句っすよ」
髭が生えただけで、
こいつは見た目があまり変わってない。
「それよりさ、僕君が会議に
出席してくれないから困ってるんだけど?」
「おい、時雨」
俺は深夜の言葉を無視して、
時雨を読んだ。
時雨は、はい、と返事をした。
「いつも髪や暗器綺麗だよな、
何でだ?」
「椿油を……使ってます」
「へえ」
「いいじゃん。女って感じするぞ」
「……ありがとうございます、大佐」
「相変わらず堅てぇなぁ」
こうすれば、三葉も嫉妬する
三葉が嫉妬してる顔は、
特に可愛い。
少し様子見てみるか、そう思い
目を向けると
「………」
無反応だった。
あれ?おかしい。
今までは、嫉妬してたのに。
部屋に戻ったら試すか。
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暁の雨 - クッキーさん» ありがとうございます!不潔で面白くないかな、と思いましたが。救いの女神!更新頑張りますね!! (2017年3月11日 10時) (
レス) id: e8dddc3b1a (このIDを非表示/違反報告)
クッキー(プロフ) - とても面白いです！！！！！ 更新頑張ってください^_^ (2017年3月10日 19時) (レス) id: e81086d7ab (このIDを非表示/違反報告)
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