頭痛 ページ7
その時
「うっ!!」
突然頭に痛みが走った。
私は頭を押さえてその場にしゃがみ込んでしまう。
これまで体験したことがないぐらいの頭の痛みに耐えられない。
「ど、どうしたの、A!?」
「大丈夫か!?」
「しっかりしてください!」
皆が心配した顔で見ている。
「だ、大丈夫大丈夫…」
少しづつ痛みは薄れていった。
なんでだろう…
頭痛…? 今日調子悪かったっけ…?
でも、あんなに痛くなったのは初めて…。
まぁ、そんなに気にすることもないのかな…大丈夫…だよね…
「ごめんね、皆。もう大丈夫だから。」
するとレン君が心配した顔で
「本当に大丈夫かい?レディ。無理は禁物だよ?」
次に那月くんが
「そうですよぉ、たぁちゃん。」
た、
『たぁちゃん!?』
な、何その呼び名…
「だって、高風 だから、たぁちゃん…ダメ…ですか…?」
那月君は面白いなぁ…
私は笑い出してしまう。
「いいよ、たぁちゃんで。 面白いし。」
那月君はパアッと笑顔になって
「わぁ〜、ありがとうございます!」
「じゃあ、気を取り直して、話を聞かせて?」
私は、さっきの頭痛など忘れたように先輩の話を聞いていた。
続く
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作者名:氷空音 | 作成日時:2016年8月19日 15時