あの人を見ると ページ6
練習を終えたST☆RISHの皆さんは、私たち3人がいるのに気が付いて、私たちの方に向かってきた。
「あ、七海、りんちゃん! と…」
「その子はどなたですかぁ?ちっちゃくてかわいいです!」
へ、かわ…いい…? ちっちゃくて…?
あ、そうだ 自己紹介しなきゃ…
「高風Aです。 作曲家をしています。 よろしくお願いします。」
すると、ST☆RISHの皆さんは口々に「よろしく」
と言ってくれた。
そのあと、自己紹介もしてもらった。
敬語じゃなくて、タメ口で話して とも言われた。 どうやら皆大体同い年みたい。
レッスン室から出ると林檎さんはST☆RISHの皆と春ちゃんに
「あ、そうだわ!皆にお願いがあるの♪」
『お願い…?』
ST☆RISHの皆と春ちゃんは見事にハモっていて、少し笑ってしまった。
「実は、QUARTET NIGHTの皆もAちゃんに紹介したいんだけど、あたし、今から仕事なのよねぇ〜…
だから、皆にQUARTET NIGHTをAちゃんに紹介してほしいのぉ♡ いいかしら?」
一番最初にいいと言ってくれたのは翔君だった。
「ああ! もちろん俺はいいぜ!」
すると、他の皆もうなずいていた。
「じゃあ、早く嶺ちゃんたち探しに行こうよ!!」
私たちは『QUARTET NIGHT』というST☆RISHの先輩グループを探しに歩き出した。
私は皆に
「その…QUARTET NIGHTって、どんなグループなの…?」
と聞くと、すぐにセシル君が
「とてもすごい音楽を奏でる…皆を笑顔にできるグループです!」
へぇ…じゃあ、皆みたいにキラキラしてるのかな…。
と考えていると、音也君が
「これが『QUARTET NIGHT』だよ!」
と、4人の写真を見せてくれた。
その中に、見たことがある顔を見つけた。
「あれ、この人…」
朝にぶつかった人…?
「ねぇ、この人、なんていう人なの?」
すると、真斗君が
「その方は美風藍先輩だ。 静かな方だが、とても歌がお上手だ。」
その言葉に続いて翔君が
「でも、すっげー怖いんだぜ。同じ部屋なんだけど、起床時間とか決められててさ〜…それを少しでもすぎると怒るんだ。1分でもな。」
へぇ…
「そうなんだ…。ぜひ、他の人たちのことも教えて?」
美風…藍…
どこかで聞いたことが…
なんでだろう。 この、美風さんを見ると、なんか不思議な気持ちになる…
その時
続く
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作者名:氷空音 | 作成日時:2016年8月19日 15時