傷ついたマスク ページ6
アルベルとふたりで
カイドウさんから与えられた任務を終えた帰り道。
「敵船だぁ！2隻確認！」
『私が行く』
キ「いや、おれひとりで十分だ」
『キングは燃やすからダメ。お宝盗めなくなるでしょ』
キ「お前は沈めるからダメだ。怪力女」
『なんか言った？キングちゃん？』
キ「気色悪りぃ呼び方すんじゃねぇよ」
『分かった…じゃあ半分こしよう。私は左』
・
・
意外と立派な船だからお宝もたくさんありそう。
わくわくしながら敵船に飛び移ると
待ってましたと言わんばかりに銃撃された。
だけど巨人族の皮膚を持つ私にそんなもの効くわけない。
「おい、確かに当たったよな？」
『うん、びっくりした』
「ひぃ…バ、バケモノ！」
『…こんな美人なバケモノがどこにいるのよ！』
「ぐはっ…」
失礼なことを言うやつには拳をお見舞いしてやった。
・
ふぅ…だいぶ片付けたかな。
アルベルはどうだろう。
顔を上げてアルベルの方を見ると
任せたはずの敵船が真っ赤な炎に包まれていた。
あーあ、また燃やしてる…
ふわりと私の元に飛んできたアルベルに
文句を言おうと口を開いたその時…
キ「�牴侘狭牒瓠�
『え…？』
アルベルは私の体を抱えて空中に飛び立つと
さっきまでいた敵船に火を放った。
結局2隻とも焼かれてお宝は海の底へ。
だけどそんなことより気になるのはアルベル。
普段はこんな気分屋な性格じゃないのに…
一体何があったの？
自分達の船に戻ってから
おもむろに顔を隠そうとするアルベルを見て
ようやく気づいた。
『その顔っ…』
アルベルのマスクに傷がついていたことに。
どうりで様子が変だと思った。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
