甘え上手 ページ5
何戦かやりあったあと
ついに体力の限界がきて
地面に倒れ込むように寝転がる。
『はぁ…はぁ…もう無理！疲れた』
仰向けになりながら乱れた呼吸を整えていると
私の隣に腰掛けたアルベルも同じくらい疲れて見えた。
キ「はぁ…はぁ…お前の腕力ほんとバケモノだな。思いっきり投げ飛ばしやがって」
『…効かないくせに。アルベルとやり合うと炎のせいで汗だくになるからやだ。お風呂入りたい…』
キ「そこの池にでも入ってろ」
『ひどい…あーあ、誰かさんのせいで疲れたなぁ。部屋まで運んでくれないかなぁ』
キ「あ？」
『お願いアルベル…』
アルベルの元までころころ転がっていき
逞しい太ももの上に頭を乗せる。
上目遣いで見上げて
『恋人が甘えてるんだよ？嬉しい？』
なんて甘い声を出せば
キ「黙れ…調子に乗るな」
期待とは裏腹におでこにツンと弾かれた。
ここで拗ねて膨れっ面をしてもブスと言われるだけ。
連れてけって逆ギレしても容赦なく置き去りにされる。
となれば方法はひとつ。
『なんか熱っぽい…くらくらする』
ただの仮病だけど
アルベルにはこれが一番効くって知ってるもんね。
キ「はぁ…ほんと世話の焼けるやつだな」
口ではそう言いながら
ちゃんと部屋まで運んでくれるんだから
本当に優しい人。
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まあや(プロフ) - 箱さん» 箱さん、この作品を読んでくださりあたたかいコメントまでありがとうございます。とても励みになります！ (2023年1月17日 0時) (
レス) id: 6ddb893b1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - ステキな作品を書いてくれてありがとうございます (2023年1月16日 15時) (レス) @page50 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Maaya | 作成日時：2022年9月29日 15時
