第49夜(お知らせ) ページ50
シン「そして彼らの侵略の勢いは、まだとどまるところを知らない。」
その言葉に、三人がハッとする。
『それって...!!』
アリ「もしかして.....」
シン「そう。彼らが今、目を付けている国こそが...この、バルバット王国だ。」
それから続けてシンドバッドは、近年の煌帝国とバルバットの関係、今の惨状の元凶などを告げる。
シン「それこそが、今俺たちがなんとかせねばならない、この国にとって1番の問題だ!」
モル「...では、私たちの敵は煌帝国とアブマド・サルージャということですね?」
シン「あぁ、そう思ってもらって構わない。」
『...そうですか。色々と教えていただきありがとうございました。』
モル「わかりました。ありがとうございました。」
話が終わり三人が部屋を出ようとした。が
アリ「それじゃあ...」
シン「ちょっと待った、アリババくん。」
シンドバッドがアリババを引き止めた。
シン「君にはまだ用があるんだ。話をしよう。俺と二人で。」
『...』
パタン、とドアを閉める音が廊下に響く。
『じゃあモルジアナ、またあとでね。』
モル「はい。失礼します。」
モルジアナと別れ、いなくなったのを見ると、彼女は壁に背を預る。
アリババとシンドバッドの会話を聞いていたのだった。
シンドバッドの昔話、アリババの自信のなくした受け答え、シンドバッドがアリババに王になれと告げたこと。
シン「昨日、モルジアナが来たよ。この国を救うのは君だと行っていた。モルジアナだけじゃない。」
シンドバッドがアリババに言う。
シン「Aも、サブマドも、“霧の団”も、国民たちも、みんな君に、あんなに期待してるじゃないか。」
シンドバッドが少しだけ顔を歪め伝える。
シン「それは、皆が感じ取ったからじゃないかな、君の“役目”を。」
『(一気にこんなに言われて...あいつの中でパンクしてないだろうか...)』
彼女は心配になったが、アリババが出てくる前に部屋を離れた。
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この作品が、ついに続編に参ります!
ここまで来れたのも皆様のおかげです!本当にありがとうございます!
また、続編でもこの作品作者共々宜しくお願いします!
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作者名:ミカ | 作成日時:2017年9月21日 21時