第36夜 ページ37
紅玉の周りを、水の龍が守るように囲う。
ウーゴくんが紅玉の方へ飛ぶ。
紅玉「やってやるわよぉ、化け物め。」
すると、ウーゴくんは熱魔法を宿した手で、紅玉の水の膜を掴んだ。
紅玉「熱っ...熱魔法...水の膜がなかったら危なかった.....せっかく集めた私の水が、蒸発しちゃうじゃない!!」
今まで余裕そうに笑っていた顔が変わる。
紅玉「この死に損ないがああああああああ!!!」
簪に水を集めた、と思えばそれが変化し見慣れぬ武器となった。
アリ「な...なんだあれ...!!?」
そして、向かい来るウーゴくんを水の槍となり貫く。
アラ「!!!ウーゴくん!!!!」
『そんなっ...!!!』
ウーゴくんは笛の中へ消える。
紅玉「どうよ!?夏黄文!!」
夏「流石であります、姫君。」
紅玉「ジュダルちゃんの具合はどぉ?」
夏「応急処置はしておりますが、治すにはきちんとした施設が必要でありますね。」
紅玉「じゃあ、早くいきましょぉ。」
今までのことなど、なかったかのように帰ろうとした彼らに、魔力弾が横切る。
紅玉「!?」
それを放った人物は、激昂したアラジンだった。
紅玉「何、あなた?気に食わないわねぇ...私たちは、化け物に襲われてた身内を助けただけよ?」
アラ「違う!!」
アラジンが珍しく怒鳴る。
アラ「ウーゴくんはみんなを、僕を守るために戦っただけなんだ!先に手を出してきたのはその人だ!!」
アラジンは必死だった。
紅玉「.....そう...じゃあ.....あなたがあの化け物の主なのね?」
紅玉がアラジンを睨みつける。
紅玉「じゃあ、下にいるそいつらも...あの化け物の仲間なのね...?」
夏「いかがが致しますか、姫君。」
紅玉「片付けるしかないわねぇ。閻心、閻体、閻技...やっておしまい!!」
名前を呼ばれた謎の団体が、アラジンをすり抜け下へ降りた。
紅玉「この子は私が片付けるわぁ。そのゴミたちは3人で...」
開戦の合図が、
紅玉「皆殺しよ!!!」
鳴らされた。
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作者名:ミカ | 作成日時:2017年9月21日 21時