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第18夜 ページ19

王宮の前に集まった人々は、最後の希望を託し、託した男の名を呼んでいる。


アラ「アリババ君、大丈夫かなぁ?」

『大丈夫よ。あいつのことだから、きっと。』

モル「そうですね。こんなに国民の人たちに支持されているようですから...」

アラ「そうだね...」

昨日の騒動のあと、彼女が自ら2人に寄っていき、すでに仲良くなっていた。


アラ「“霧の団”の他の人たちは?」

モル「1度、アジトに戻っているそうです...」

アラ「そっか...」


後ろの方から人が歩いてくる。

?「あ〜っ。なんだよ、この人だかりは...絨毯持ってくりゃ良かったかな〜...」

ただ、その人は“普通”ではなかった。

?「めんどくせーな〜っ、全部ふっとばしちゃおうかな!?」

とても黒く、冷徹そうで...そう、それはまるで...

アラ「!?」

黒い太陽の様な人だった。


『!アラジン大丈夫?さっきの人にぶつかられてなかった?』

アラ「あ、大丈夫さ!Aおねいさん!少しだけだから...」

『そう?でも、ぶつかったなら謝りなさいよね...』

アリババを待った、“まだ”平穏な昼であった。

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作者名:ミカ | 作成日時:2017年9月21日 21時

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