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第10夜 ページ11

家族の為に怒り、言葉を言い終えた後、アリババは呪文を唱える。

アリ「礼節と厳格の精霊よ、汝と汝の眷属に命ず。我が魔力を糧として、我が意志大いなる力を与えよ。
いでよ、アモン!!」


その直後、アリババの剣から炎が放たれ一騎打ちが始まる。
始めはシンドバッドが少し押されていたが、倒れたのはアリババだった。

シン「アリババ君、君はジンの使い方をまるで分かっていない!」

『っアリババ!!』

シン「さぁ、終わりだ。国軍に突き出すぞ。」

ジャ「そうですね。アブマド王は“霧の団”をどうするのでしょうね。」

「「...!!」」

シン「無論、全員処刑するだろう。反逆者の末路は死罪!こいつだって、それぐらいの覚悟で戦ってきたんだろう。」

霧の団がざわつく。

「冗談じゃねぇ...俺は、おいしい思いできるっつうから入っただけだぜ...」

「あ、待てよ!」

「俺も!」

「俺も!」

処刑、と言う言葉に怯み、大方の団員は逃げてしまった。


シン「...残ったのはこれだけか。」

カシ「.....俺の...霧の団が...」

シン「...霧の団は、君が作ったのか。」

カシ「.....」

シン「義憤の為、国軍と戦うなど...死ぬつもりだったのか?無謀な上に愚かだぞ。」

カシムがシンドバッドを睨み上げる。

カシ「無謀なんかじゃないね!俺たちは国軍に負け無しだった。」

シン「それは、国軍から情報をもらってうまくやっていただけだろうが。」

カシ「!!」

図星を付かれ、カシムは何も言い返せなかった。

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作者名:ミカ | 作成日時:2017年9月21日 21時

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